楔状骨という骨をご存知でしょうか?
一般の方には、あまり聞き馴染みがない骨の名前かもしれません。
足首の付け根にある骨です。
ひとかたまりの骨に見えますが、実はいくつかの骨に分かれています。
そんなちょっとマイナーな楔状骨にスポットを当てて、半分自分の勉強用にまとめてみました。
そんなわけで、この記事は、一般の患者さん向けの記事というよりは、自分の勉強用に自己満足に書いています。
同業の先生、身体に興味がある患者さんなら多少は面白く読めるかもしれませんが、基本あまり面白くない記事です(笑)
楔状骨(cuneiforme)
小さくてマイナーな骨ですが、臨床上非常に重要な骨です。
立っているとき、歩くとき、非常に重要な役割をしています。
この楔状骨が機能しないだけで、腰痛や膝の痛み、股関節痛の原因になることもあります。
また、この楔状骨は頭蓋骨とも関係します。
楔状骨の解剖学
楔状骨(cuneiforme)は3つあり、内側、中間、外側から構成されています。
楔状骨は、舟状骨と中足骨の間にあります。
楔状骨と舟状骨は、楔舟関節という関節を作っています。
外側楔状骨は、立方骨とで「楔立方関節」を構成しています。
楔状骨の遠位側では、第1~4中足骨が「足根中足関節」(リスフラン関節)を構成します。
楔状骨が関与する関節
- 楔舟関節
- 楔立方関節
- 楔状間関節
- 足根中足関節
内楔状骨に付着する筋
- 前脛骨筋
- 後脛骨筋
- 長腓骨筋
- 短拇趾屈筋
中間楔状骨に付着する筋
- 短拇趾屈筋
- 後脛骨筋
外側楔状骨に付着する筋
- 拇趾内転筋斜頭
- 短拇趾屈筋
- 後脛骨筋
横アーチの解剖学
横アーチは、中足骨頭レベル、中足骨後方レベル、足根骨レベルと3つあります。
楔状骨が関わるのは、足根骨レベルのアーチです。
外側楔状骨は、立方骨とで「楔立方関節」を構成しています。
外側楔状骨は、立方骨とで「楔立方関節」を構成して、横アーチを構成しています。
横のアーチは、縦アーチの同様に、歩行、走る、ジャンプの時に、クッション機能として働き、クッションの役割があります。
また、横アーチは足部の安定機構としても働き、力を伝える役割もしています。