コラム 足のトラブル

こむら返りの発症のメカニズムについて

寝ている間に足が攣る、、、いわゆるこむら返りです。

めちゃくちゃ痛いですよね 笑

  • 運動不足
  • 筋肉の柔軟性不足
  • 水分不足
  • 電解質不足
  • ミネラル不足

などが原因と言われがちですが、実はあまり関係なかったりします。

こむら返りの原因は神経の問題だったりします。

こむら返りの原因は神経の問題

いきなり神経の問題と言われてもよくわかりませんよね。

まずは反射について解説します。

筋伸展反射について

筋肉には「筋紡錘」と呼ばれる感覚器官があります。

筋肉が引き伸ばされると筋紡錘が感知し、その信号が1a繊維を介して脊髄の前角細胞に送られ、さらに運動神経を介してγ運動ニューロンを増強し、筋肉が収縮します。

この反応を筋伸展反射といいます。

ゴルジ腱反射について

筋線維の束と腱の移行部に「ゴルジ腱器官」という感覚器官があります。

腱紡錘とも呼ばれます。

腱が強く引っ張られる感覚をゴルジ腱器官が感知し、1b線維を通して中枢に伝達します。

この情報伝達により、α運動ニューロンを抑制し、主動筋が弛緩します。

同時に、主動筋と反対の動きをする拮抗筋が緊張します。

筋肉の損傷を防ぐこの反応を、ゴルジ腱反射といいます。

1b抑制・自己抑制とも言います。

ゴルジ腱反射と筋伸展反射

こむら返りは、センサーの役割を果たす「筋紡錘」と「ゴルジ腱器官」がトラブルを起こした結果、発症するものと考えられます。

過酷な運動などによって「筋紡錘」の活動性が増した結果、γ運動ニューロンが増強され主動筋はより強く緊張します。

この時、「ゴルジ腱器官」が正常に機能すれば、「ゴルジ腱反射」により過緊張にある主動筋は弛緩し、守るために働きます。

ところが疲労によって「ゴルジ腱器官」の機能が低下、本来であれば弛緩するはずの主動筋は過緊張の状態に。

これが、激しいスポーツに伴うこむら返り発症の一因と考えられています。

けれど夜に寝ている間、あらゆる年代の方にこむら返りは発症します。

就寝中に起きるようなおけるこむら返りは下肢の筋肉への運動ニューロンの消失が関与している可能性が高いようです。

こっちの場合は、運動不足なども考えられるそうです。

運動しすぎても運動しなさすぎてもダメだという事ですね。

何事もバランスが大事だということで・・・

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 目立つ看板を出さずひっそりと口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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