コラム

整体とカイロプラクティクの違いについて

患者さんから聞かれることで、

「整体・カイロプラクティクという文言はよく見かけます。実際に施術を受けてみても違いが良くわからないのですが、何が違うんですか?」

という質問があります。

話を聞いてみると

スーパー銭湯で整体コースというものがあったので、試しに30分コースを受けてみたところ、身体の辛い場所を聞かれて、30分背中を押されてもみほぐしをされて、最後にストレッチと矯正的な施術をしてくれたそうです。

また、カイロプラクティクコースを別のところで、お試しコースを受けたところ、やはり同じく身体の辛い場所を聞かれて、30分背中を押されてもみほぐしをされて、最後にストレッチと矯正的な施術の流れだったとのこと。

現在、整体・カイロプラクティク業界は、「玉石混交」であり、理論・技法は多種多様です。

民間団体が乱立し、変化を続け、様々な独自の手法、独自の思想、独自の理論が展開されています。

整体・カイロプラクティクに対して療法を統一した手技療法とすることは困難だと思われます。

したがって「整体・カイロプラクティクの違いは、なんとも言えません・・・」

では話が秒で終わってしまいますので

「昔はこうだった、私個人はこう思う」

という話を書いていきたいと思います。

整体・カイロプラクティクでは、施術の目的が違う

整体・カイロプラクティクでは、骨を意識して関節を動かすという介入がメインになると思われます。

または、徒手により脊柱への介入が行われます。

整体の施術の目的は、機能の回復が目的です。

カイロプラクティクの施術の目的は、神経の回復が目的です。

整体・カイロプラクティクでは、見た目には同じようなテクニックで介入が行われます。

見た目には同じようなテクニックなのですが、ターゲットにしている場所が違うのです。

最初は、違うテクニックで行われていたようですが、整体・カイロプラクティク共に施術が洗練されてくると、段々と同じようなテクニックになっていったようです。

施術前に説明がなければ、受ける側は良くわからないかもしれませんね。

アメリカでカイロプラクターになるには、アメリカ政府が認定している大学のいずれかでドクターの学位をとらなければいけません。

アメリカでは、医師以外はカイロプラクティクの施術が行えないというのも、神経をターゲットにしている以上、リスクや危険が伴うからかもしれませんね。

ただ、上記の話は、昔に私個人が勉強したり、習った内容です。

現在では、大きく違っている可能性もありますので、ご了承ください。

昔は整体・カイロプラクティクでは、「〇〇に効く!」とは言わなかった?!

私が主に教わったのは、骨を意識して関節を動かすということ、

施術の手段は「全身の関節を動かす」ということ。

施術の目的として「全身の関節の動きを正常にする」こと。

結果として「身体の不調や痛みからの回復」が期待できる。

このように施術の目的は「痛みを取ったり、不調を改善することではない」と習いました。

「〇〇に効くテクニック」

「〇〇をすると肩こりに効く」

「〇〇をすると腰痛に効く」

ということは、習いませんでした。

ただ、最近は様々な流派や療法も新しい団体ができたり、テクニックもどんどん進化しています。

「〇〇に効く!」という応用のテクニックが主流になってきているようですね。

ちなみに、整体・カイロプラクティクでは、医学的な臨床研究はほとんど行われていません。

まあ、私が知っているだけの範囲で、論文や研究データは、あまり見つけられませんでした。

  • 免疫力を高める
  • コロナウイルスに効く
  • 身長が伸びる
  • 足が長くなる
  • 顔が小さくなる
  • 頭が小さくなる
  • 脳の成長を促す
  • 体重が落ちる
  • アトピーが完治する
  • アレルギーが完治する
  • 糖尿病が完治する
  • 脳梗塞が完治する
  • 癌が完治する

に対する施術に対しては、現時点では医学的根拠はありません。

この辺りの、効果があるなしというのは、本来医学ではあってはいけない話なのですが、難しい話になってきます。

整体・カイロプラクティクと通常医療では認識が異なる可能性もありますが、整体・カイロプラクティクには統一された理論はないため、人によって考えは異なると思われます。

1ミリでも変化が出れば改善した、治った、と言い切る人もいるかもしれませんし、治った範疇には入らないという人もいると思います。

また、「骨盤のゆがみをなおす」といった表現を見たことがあると思います。

通常医療の診断において「骨盤のずれ、歪み」は交通事故外傷や高所からの転落などの緊急手術を要する重傷扱いです。

カイロプラクティックのサブラクセーションに基づく「骨盤のずれ、歪み」では、また話が少し変わってきます。

骨盤のサブラクセーションに基づく神経圧迫をただす意味で「骨盤のゆがみをなおす」という表現かもしれませんが、人によって解釈は異なると思われます。

整体では、もっと話が難しくなります。

単に、お尻の筋肉のもみほぐし、骨盤周りの施術に対して、単に「体を整える」という意味や「整体」の知名度にあやかる形で、骨盤矯正や「骨盤のゆがみをなおす」文言を使っているケースもあります。

「骨盤のゆがみをなおせば〇〇に効く!」と宣伝しているケースも多く見られます。

医療者側が、骨盤矯正について否定的な方が多いというのも、こういったことも背景にあるのではないでしょうか。

人の身体に介入する以上は、言動などにも責任が伴うと思いますし、慎重に慎重に慎重に介入するべきだと個人的には思います。

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター

川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 看板も出さず宣伝広告を一切行わない、口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

-コラム

© 2021 東京都豊島区東長崎「ながさき整骨院」