コラム 姿勢

「〇〇さんは身体が硬いですね」 「○○の筋肉が硬くなっています」というのはストレッチで改善する?

ストレッチ系のYouTubeでは「○○の筋肉が硬くなってる」と言われがちです。

また、「〇〇の筋肉が硬いので腰痛や肩こりになります」という話もよく言われます。

いわば定説のように「身体が硬い=筋肉が固い」と言われがちです。

「身体が硬い=筋肉が固い」⇨「ストレッチを頑張りましょう!」

と言われがちです。

ところが、「ストレッチを頑張ってみたけどさほど身体が全然柔らかくなった感じがしない・・・」

という話もよく聞きます。

「身体が硬い」「筋肉が硬い」は、そもそも何がどうなっているのか?

ストレッチで改善する?

解説します。

脳は恐怖を感じると防御反応を起こし筋肉の緊張を増大させる

脳は恐怖を感じると防御反応を起こし筋緊張を増大させるということがわかってきました。

参考文献

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ans/56/4/56_185/_pdf/-char/ja

例えば、初めて行うスポーツや動作・作業なんかは、どうしてもぎこちなく硬い動きになりますよね。

また、運動不足の方が久しぶりにスポーツや運動を行うとぎこちなく硬い動きになりますよね。

この現象は、筋や関節包への体性感覚入力が不足し、脳が自分の身体のことをうまく把握できないので、恐怖による防御反応で周囲の筋を収縮させ、筋緊張を高めてしまうからです。

こういったケースの場合、筋緊張を落とすために必要なのは、不足している感覚入力を補うことです。

不足している感覚入力を補うための手段として、ケースバイケースで様々な手段が必要になります。

筋緊張が高いというと、ストレッチやマッサージなどの手段が良い場合もありますが、他の違う手段をチョイスした方が良い場合もあります。

特に最近では、ストレッチによって組織の構造的変化が起こるという見解は疑問視されることが多いです。

個人的には、筋緊張が強い場所に対してストレッチを行うよりも、骨や筋肉、靭帯・関節包に対して体性感覚を変えるような刺激を入れたほうがいい結果が出ると思います。

また、筋肉が本当に硬くなっているというよりも、恒常的に筋肉に強い緊張を生んでいるケースもあります。

このような恒常的に筋肉に強い緊張を生んでいるケースの場合、慎重に手段を考えなくてはいけません。

関節包への体性感覚入力が不足している?

「関節包への体性感覚入力が不足している」

というのは、最近言及されていることが増えてきました。

関節包に含まれる受容器の感知速度の影響を言及されています。

小さな子どもが筋緊張が少ない柔らかい印象なのも、大人よりも恐怖経験が少ないからと考えられています。

柔軟性に対しての疑問?

前提として、人は死ぬと筋肉は緩むと言われています。

そのため、死んだ人の可動域制限はなくなると言われてきました。

人は死ぬと、筋肉も緩み歪みもねじれも消失し、骨格もゼロポジションに戻ると言われてきました。

ところが、数年前に人体解剖に参加した先輩から衝撃的なお話を伺いました。

ご検体の関節や骨格をチェックしてみたら、左右左もねじれや歪み、可動域制限もバリバリあって衝撃を受けたという話でした。

死んだ人は、「誰でも180度開脚できる」と言われてきましたが、そんなことはなかったそうです。

これがもし事実であれば、ガチガチに体が硬い人が言われがちな「筋肉が硬くなっているから身体が硬いんです」という説明がよくわからなくなります。

筋肉が本当に硬くなっているというよりも、恒常的に筋肉に強い緊張を生んでいるケースも考えられます。

筋緊張の強さと関節可動域は、分けて考える必要がありそうです。

果たしてどうなのでしょうか?

最近では、医療者は患者に対して安易に「硬いですね」や「柔らかいですね」と言わない方がいいと言われていますが、本当にそうですね・・・

まだまだわからないことた未知のことだらけです。

関節可動域はまた違う話

筋緊張の強さと関節可動域は、分けて考える必要がありそうです。

そもそも、個人の可動域はその人の生活スタイルに依存すると言われています。

可動域に関していうと、ストレッチするよりも生活を変えた方が長期的に見れば維持しやすいではないでしょうか。

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 看板も出さず宣伝広告を一切行わない、口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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