O脚・X脚 浮き指

O脚と扁平足の関係とは?

臨床をやっていると、よく遭遇するのがO脚です。

O脚が気になります」

O脚って改善しますか?」

同業の先生も、女性の患者さんから、一度くらいは聞かれたことがあるのではないでしょうか?

実はO脚は女性の方が多いのも、解剖学的に理由があります。

O脚の方をよく観察していますと、ほとんどの方が扁平足だということです。

O脚扁平足の関係を解剖学的に解説します!

O脚と扁平足は関係ある?

O脚扁平足と大きく関係があります。

扁平足のことを、回内足とも言います。

扁平足(回内足)は、内側の縦アーチが低下し、足首が回内したままの状態です。

O脚の方は、足首が倒れてしまっているのですが、これは上の図の通り、足首が回内そのものです。

扁平足ということは、足首が倒れることということですね。

足首が倒れるということは、下腿(ふくらはぎの骨 脛骨腓骨)に、ねじれが加わります。

これが、O脚の起点になることもあります。

つまり、身体の土台である足部が扁平足で崩れてしまっていると、下の図のようにふくらはぎの軸が狂い始めます。

この図と実際の写真に当てはめるとこうなります。

何が起きているか、文字起こしをすると

骨盤の前傾

 ⇅

大腿骨の内旋

 ⇅

下腿(ふくらはぎの骨 脛骨腓骨)の外旋

 ⇅

扁平足(回内足)

となります。

O脚は、「扁平足(回内足)が先か?」「骨盤が先か?」と議論になることがあります。

現時点では、答えが明確になっていませんが、扁平足(回内足)に起因することが多い印象です。

足首や骨盤など、どこから原因が始まったかというよりも、同時に発生しているというのが正しいのかもしれません。

参考論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3102962/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4089968/

扁平足が改善すればO脚も改善する?

理論上では

「扁平足が改善すれば、O脚も改善につながります!」

となります。

ところが、現実はそれほど甘くありません。

扁平足自体、改善することが非常に難しく時間がかかります。

医学的には扁平足自体が改善するかどうかは非常に怪しいとも言われています。

回内足(扁平足)は筋力トレーニングしても治らない?!

 

扁平足自体、コレをやれば改善するという決定打もない以上は

「O脚を改善するには扁平足から!」

と大きな声で言えないのです。

これではお先真っ暗だと思われたかもしれません。

扁平足の方の多くが、浮き指になっています。

浮き指を改善することで、扁平足やO脚の改善も期待できます。

もちろん絶対ではありません。

扁平足(回内足)の人は浮き指が多い?

O脚で扁平足(回内足)の場合、ほとんどの方が浮き指になってしまっています。

浮き指は、短趾屈筋という筋肉が筋力低下というのも一因あります。

O脚で、扁平足で、浮き指だという方は、ますは短趾屈筋を鍛えることから始めてみることもオススメです。

短趾屈筋がうまく収縮せず、足の指がまともに使えないということは、足首や足の裏だけでなく、脚自体の負担がとても大きくなります。

扁平足の解剖学

扁平足を解剖学的に説明すると、内側縦アーチが低下した状態で、距骨下関節が回内したままの状態です。

結果、内側の縦アーチ(土踏まず)が低下します。

実は、足の内側縦アーチを維持するものは、筋よりも靱帯で、筋力はほとんど関係ないとされています。

さらに、距骨下関節の回内の動きで接地期の間に距骨下関節が回内しうる最終域は

  • 距骨下関節と横足根関節の運動軸の先天的な位置
  • 関節面の形状
  • 骨を連結する靭帯の順で制限されている

内側の縦アーチ(土踏まず)は「筋の果たす役割は大きくない」となっています。

 

内側縦アーチを構成する骨 

  • 第1趾
  • 第1中足骨
  • 内側楔状骨
  • 舟状骨
  • 踵骨

内側縦アーチを支える靭帯

  • 足底腱膜
  • スプリング靭帯(底側踵舟靭帯)
  • 長、短足底靭帯(底側踵立方靭帯

内側縦アーチに関わる靭帯

  • 長母趾屈筋
  • 後脛骨筋
  • 長趾屈筋
  • 母趾外転筋
  • 短趾屈筋

内側縦アーチの機能

フォームクロージャー機能は、関節の構造によって負荷がかかった時に安定させる機能のことです。

これは、いわゆる「フォームクロージャー」と呼ばれます。

フォースクロージャー機能は、筋肉などの動的構造体で負荷がかかった時に、安定させる機能のことです。

そして、筋肉の活動が加わることで「フォースクロージャー」機能としての安定性を行います。

一般的には「フォームクロージャー」よりもフォースクロージャー」のほうが重要視されがちです。

これを簡単にいうと、足の内側縦アーチに対して、骨や靭帯などの構造面よりも、筋肉の活動に着目することが多いということです。

実は、足の内側縦アーチ保持において、重要なのはフォースクロージャーよりもフォームクロージャーです。

もっと言うと、足の内側縦アーチ保持は足底腱膜に依存が大きいです。

参考論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4089968/

https://trove.nla.gov.au/work/22705060

O角の解剖学

扁平足になっていると、下腿の肢荷重線がまっすぐではなくなります、

O脚とは、機能的にみると下腿内弯 下腿が内捻・外捻、下腿外旋、下腿外方偏位です

荷重線がまっすぐではなくなりますので、下腿内弯します。

 

扁平足ですと、膝の位置が通常より外側に位置します。

FTAが180度以上、ミクリッツ線が膝の内側を通ります。

膝の位置が通常より外側に位置するということは、膝蓋骨も外方変位しやすくなります。

Qアングルも減少するというわけですね。

扁平足だと、荷重線が変わってしまうこともあり、FTAやミクリッツ線、Qアングルにも影響が出る場合もあります。

扁平足について 補足

実は、プロサッカー選手の多くは、O脚であり、扁平足です。

理由としては、フットワークのような激しい左右の重心移動の動きが多く、結果として足部の靱帯の負担が大きくなり、アーチが低下し、回内足〔扁平足)になり、O脚になったのではないかと推測されています。

大問題じゃないか、と思いますよね?

ところが、最近の研究結果では、

回内足〔扁平足)よりも、回外足(ハイアーチ)の方が、足部などへの負担が大きく、問題が大きい。

回内足〔扁平足)に場合、靱帯に緩みが出て、柔軟性が大きくなり過ぎているだけで、それほど問題はない場合もある。

という研究結果もあるようです。

痛みがあるなど、治療対象になる場合もありますので、一概には言えません。

単に扁平足、O脚というところに注目するのではなく、下半身だけでなく、全身を評価して、判断する必要があるということです。

参考記事

https://www.palmbeachpost.com/sponsored/20190908/concerns-about-flat-feet

https://www.abc.net.au/life/what-causes-bunions-how-to-avoid-them/11215660

まとめ

O脚扁平足の関係は

骨盤の前傾

 ⇅

大腿骨の内旋

 ⇅

下腿の外旋

 ⇅

扁平足(回内足)浮き指

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター

川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 看板も出さず宣伝広告を一切行わない、口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

-O脚・X脚, 浮き指

© 2020 東京都豊島区東長崎「ながさき整骨院」