- ふくらはぎの外側が張り出しているのが気になります・・・
- 膝下だけO脚?
という質問をされることがあります。
さらに
- ふくらはぎの外側の骨が張り出しているので、正面からみるとふくらはぎが、かなり太く見える。
- ふくらはぎの外側の筋肉が盛り上がっている・・・
- ふくらはぎはいつもカチカチです・・・
- ふくらはぎが歪んでいるせいか、足が疲れやすい・・・
ふくらはぎの外側が張り出して太くなる原因について解説します。
ふくらはぎの外側が張り出して太くなる原因について2Dではなく3Dで考える
「内側の筋肉が弱い」
かつては、こう言われていました。
「外側の筋肉が緊張し、その張力に引っ張られて膝が開いていく」
外側の筋肉をゆるめて内側の筋肉を鍛えましょう。
昭和の頃は、この理論が主流でした。
ところが、医学が発達し、平面の2Dで考えられるような単純な問題ではないことがわかってきました。
立体の3Dで考えると、ねじれなど軸の問題も考慮に入れなければいけません。
3Dで考えると、直線的に左右の膝をくっつけようとすると余計に膝がねじれ、その結果膝のスキマが開くことが非常に多いのです。
また、足がねじれていることで、前から2Dで見た時に、実際よりも太く見えてしまうでしょう。
ふくらはぎの外側が張り出して太くなるのを改善するには?
2Dで膝や足首を寄せるのではなく、3Dで考えで足首や膝のねじれを取っていくのです。
- 足首から建て直し、足のねじれをとっていくこと
- スクリュー・ホーム・ムーブメント(screw home movement)が行えるように誘導していくこと
- 足首の本来の動きを誘導していくこと
ふくらはぎの外側の骨が張り出すということは、大腿骨が内旋(内側に捻れる)し、骨盤が前傾(反り腰)になりやすい傾向があります。
骨盤の前傾
⇅
大腿骨の内旋
⇅
⇅
足首の過剰回内(回内足・扁平足)
ということが発生するケースが多いです。
ふくらはぎの外側が張り太くなるメカニズムについて
- ふくらはぎの外側の骨が張り出す
- 膝下O脚
で悩んでいる方の多くが
という現象が起きています。
この現象には、スクリュー・ホーム・ムーブメント(screw home movement)という身体運動が大きく関わっています。
screw home movementは「膝関節を伸展していくと、最終伸展時 にスクリュー・ホーム・ムーブメント(screw home movement)と呼ばれる 下腿(脛骨・腓骨)のごくわずかな外旋運動のこと」です。
スクリュー・ホーム・ムーブメント(screw home movement)によって、膝関節の安定性が増加させることができます。
立位や荷重位では下腿は足部を介し て地面に固定されているので、自由に下腿(脛骨・腓骨)が外旋することはできません。
どうなっているかと言いますと、下腿が動かないで、大腿骨がクルッと内旋します。
通常の場合は、下腿が動かない代わりに、大腿が内旋して、リバースのような動きをしているということです。
しかし、ふくらはぎの外側が張り出すという方は、そのようには動きません。
つまり、うまく大腿骨が内旋できなくなっているのです。
そうすると、膝を伸ばすためには下腿が外旋す るしかないので、地面に足部が固定されているにもかかわらず、下腿を強引に外旋させることになります。
強引に下腿が外旋してしまうと、カップリングモーションで下腿は外側に倒れる動きを行います。
この動きが、ふくらはぎの外側が張り出す動きなのです。
この現象を改善することが
- ふくらはぎの外側の骨が張り出す
- 膝下O脚
を改善するカギとなります。
まとめ
ふくらはぎの外側が張り出して太くなるのを改善する流れとしては
- 足首から建て直し、足のねじれをとっていくこと
- スクリュー・ホーム・ムーブメント(screw home movement)が行えるように誘導していくこと
- 足首の本来の動きを誘導していくこと
参考文献
運動による疼痛緩和(exercise-induced hypoalgesia:EIH)効果の検証
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2014/0/2014_0425/_article/-char/ja/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/53/8/53_615/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/43S3/0/43S3_109/_pdf