姿勢

目の疲れやすさ(眼精疲労)と姿勢の関係について

日々、臨床をやっていて意外と多い質問に「眼精疲労と姿勢の関係について」があります。

一見すると関係なさそうですが、実は目の疲れやすさと姿勢は大きな関わりがあります。

首猫背(フォワードヘッド)になると、交感神経優位の状態になりやすくなります。

交感神経優位の状態ですと、目は遠くを見ることが得意な状態になります。

ここで「近くを見ている」のに、遠くを見ている神経が働いてしまうことになります。

このミスマッチの状態が目を疲れやすくするのです。

また、眼精疲労だけでなく肩こり、頭痛、腰痛などの要因になることもあります。

詳しく解説します。

目の疲れやすさ(眼精疲労)と自律神経について

遠くを見るとき 近くを見る時
交感神経が優位 副交感神経が優位
興奮状態(仕事モード) リラックス状態
水晶体が薄くなる(毛様体筋が弛緩して広がる) 水晶体が厚くなる(毛様体筋が縮む)

仕事モードなどで、交感神経優位の状態ですと、目は遠くを見ることが得意な状態になります。

この機能は、狩猟生活をしていた太古の歴史から続く機能です。

遠くを見るということは獲物を探したり、敵から逃げたり身を隠すために必要で、緊張状態になります。

つまり交感神経が優位になった状態で興奮状態です。

ところが、近くを見る時はリラックスした状態で、副交感神経が優位の状態です。

副交感神経の命令で毛様体筋が収縮するので、水晶体が厚くなり近くが見えるのです。

仕事中、パソコン画面を見ている時は「近くを見ている」ので、本来なら副交感神経が優位になり、リラックスしているはずなのですが、仕事中ということもあり、仕事モードで交感神経が優位になってしまいます。

ここで「近くを見ている」のに、遠くを見ている神経が働いてしまうことになります。

このミスマッチの状態が目を疲れやすくするのです。

また、眼精疲労だけでなく肩こり、頭痛、腰痛などの要因になることもあります。

姿勢と自律神経について

姿勢は自律神経や呼吸と大きな関係があります。

姿勢の中でも、首猫背(フォワードヘッド)になると、口が開きやすくなります。

首猫背(フォワードヘッド)になることで口が開きやすくなるのは、解剖学的に舌骨下筋群(胸骨舌骨筋・肩甲舌骨筋・甲状舌骨筋・胸骨甲状筋)が伸張させられることで、下顎骨が下方後方へ引っ張られることに起因しています。

首猫背(フォワードヘッド)になることで解剖学的に舌骨下筋が伸張され、開口しやすくなるという事ですね。

首猫背(フォワードヘッド)になって、口が空くと鼻呼吸がしにくくなります。

口呼吸が増える事で、呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなると、1回あたりの換気量が低下するため、どうしても1分間あたりの呼吸の回数が増えます。

呼吸の回数が増えると交感神経優位となり、その状態が常態的に続くこととなります。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

交感神経は「闘争と逃走」

副交感神経は「休息と食事」

この正反対の働きをする機能を、「拮抗的二重支配」といいます。

現代人は、一時のストレス環境下におかれるだけではなく、長期にわたってストレスを受けていることが多々あります。

ストレスは交感神経を興奮させます。

ストレスなどで、絶えず交感神経優位の状態が続くと交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。

したがって、自律神経に支配される内臓などはバランスを失った状態が長く続きます。

内臓からは、ホルモンの分泌が行われています。

そのホルモンの影響は、血圧や血糖値のコントロール、心拍数、排尿など多岐にわたります。

ヒトの恒常性(ホメオスタシス)を保つことが難しくなり、様々な病気が身体に現れる原因にもなります。

交感神経優位の状態が続くと、筋の緊張も亢進しやすくなり、肩こり・頭痛や腰痛を助長し、疲労がたまりやすくなります。

つまり、交感神経優位の状態が続く事で、身体にとって望ましくないことが起こります。

また一度、交感神経にスイッチが入ると、数時間はその状態は続くと言われています。

そうすると副交換神経とのスイッチの切り替えも上手くいかず、常に交感神経優位の緊張した状態が続きます。

首猫背(フォワードヘッド)と自律神経の関係について

まとめ

実は目の疲れやすさと姿勢は大きな関わりがあります。

首猫背(フォワードヘッド)になると、交感神経優位の状態になりやすくなります。

交感神経優位の状態ですと、目は遠くを見ることが得意な状態になります。

ここで「近くを見ている」のに、遠くを見ている神経が働いてしまうことになります。

このミスマッチの状態が目を疲れやすくするのです。

また、眼精疲労だけでなく肩こり、頭痛、腰痛などの要因になることもあります。

遠くを見るとき 近くを見る時
交感神経が優位 副交感神経が優位
興奮状態(仕事モード) リラックス状態
水晶体が薄くなる(毛様体筋が弛緩して広がる) 水晶体が厚くなる(毛様体筋が縮む)

 

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 看板も出さず宣伝広告を一切行わない、口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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