コラム

不良姿勢や肩こり・腰痛は筋筋膜のAdhesion(癒着)が原因?

  • 筋筋膜が癒着することで肩こりの原因になります。
  • 筋筋膜が癒着することで腰痛の原因になります。
  • 筋筋膜が癒着することで悪い姿勢の原因になります。

と言う文言を見かけたことはないでしょうか?

  • 筋膜の癒着を剥がすことで肩こりを根本改善します。
  • 筋膜の癒着を剥がすことで腰痛を根本改善します。
  • 筋膜の癒着を剥がすことで姿勢を根本改善します。

さらに、こんな感じで書かれているのではないかと思います。

筋筋膜の癒着は、病院や整骨院などよりもリハビリやフィットネス業界で多用されているように感じます。

筋膜と筋層の間の非定型の線維性結合、つまり「筋膜癒着」と呼ばれます。

実際のところはどうなのか?

リサーチしてみました。

正常な状態での筋筋膜の癒着についての論文・研究・文献が見当たらない。

癒着については多くの言及があります。

外傷、外科的介入、または病理学以外の筋筋膜性癒着の存在に関する公表された研究はほとんどないようです。

「筋筋膜の癒着」

でPubmed検索すると23の文献がヒットします。

Adhesion=癒着

癒着=異なる組織が引っ付く事

23の文献によると外科手術後や病的疾患後の癒着しかなく、正常な状態で筋筋膜の癒着は見当たらない。

とのことです。

23の研究のうちの1つは、外科的外傷または病理学以外の癒着の存在を確立しませんでした。

手での外科的修復後、腱鞘に術後癒着が見られます(Wong et al。、2009)。

腹部手術または外傷後の腹腔内の癒着(Beyene et al、2015)、および潜在的な遺伝性疾患の癒着が見られます(Wiseman、2008)

猫咬傷感染後の骨間-腰椎癒着を示す症例報告さえあります(Muder&Vadung、2014年)。

実際、非外傷性癒着は非常に珍しいようで、回旋腱板の下面への上腕二頭筋腱の癒着の「解剖学的変異」に関する症例報告を発表する必要がありました(Hammond&Bryant、2014)

ちなみに、彼らはトラウマ的な出来事に起因していたとのことです。

他には筋筋膜性癒着の存在について発表された論文は1つも見つかりませんでした。

筋筋膜の癒着を剥がすことで改善するのはなぜ?

筋筋膜の癒着を剥がすような介入を行なって肩こりや腰痛。不良姿勢が改善するのはどういうことでしょうか?

そもそも、筋筋膜の癒着そのものが確認できないわけですから。

「人の体は与えられた刺激によって作られ、“然るべき問題”に“然るべき部位”へ“然るべき刺激”を加えると体は変わる」

と研究で明らかになっています。

人体は、何かしらの刺激を加えると何かしらの反応をする。

とういうことですね

介入を行なって癒着がどうなっているかはわかりませんが、良くなっているのは事実です。

“然るべき問題”に“然るべき部位”へ“然るべき刺激”ということが重要です。

参考論文

https://www.physio-network.com/blog/myth-busting-adhesions/#.YOZK7ohl3_8.twitter

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 看板も出さず宣伝広告を一切行わない、口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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