現在人は、とにかく足の変形、トラブルを抱えている方が多いです。
具体的には、足の親指が内側に曲がってたり、足の小指が曲がっているという変形・トラブルです。
実際に、相談を受けることもあります。
「足の小指が内側に曲がっている気がするんですが、これってなんでしょうか?」
などとです。
足の親指が内側に曲がることを、外反母趾というのは有名ですから、知っている方がほとんどだと思います。
足の小指が内側に曲がってしまっていることを、「内反小趾」「テーラーズバニオン」「バニオネット」といいます。
「内反小趾」という足部の変形があることは、意外と知られていません。
「内反小趾」について解説します。
「内反小趾」とは?
外反母趾同様、「内反小趾」 は足の小指が内側に曲がってしまう変形です。
男性よりも、女性に多い変形です。
海外では、あぐらをかいて仕事をする洋服の仕立て職人に多かったそうです。
小指の付け根に痛が出たことから、テーラーズバニオンと呼ばれていたそうです。
おそらくこの記事を読んでいる女性の方の80%くらいの方が、「内反小趾」 だと思われます。
「内反小趾」 は、足が疲れやすい、足のむくみ、足が太くなる、冷え性などの原因にもなります。
また、意外かもしれませんが、坐骨神経痛、肩こり、腰痛などの原因になることがあります。
実際、肩こり、腰痛、坐骨神経痛などで悩んでいる方の足をチェックすると、ほぼ100%足になんらかの問題があります。
もっというと、肩こり、腰痛、坐骨神経痛は、足から診ていかないと治らないとも言えます。
「内反小趾」 の原因とは?
回内足(扁平足)
という方はいません。
「内反小趾」 の原因は、距骨、踵の骨が原因です。
この距骨、踵の骨が、回内と言って、内側に倒れてしまうことが原因で、足首のねじれが始まります。
「内反小趾」 の方は、回内足(扁平足)になってしまっています。
生まれつき、中足骨が長い
残念ながら生まれつき変形しやすい方もいます。
この中足骨という骨が生まれつき長いと、「内反小趾」になりやすいのです。
「内反小趾」 の対策とは?
回内足(扁平足)を改善することが、「内反小趾」の対策になります。
具体的には、
- 足底板(インソールも含む)
- サポーター
- 消炎鎮痛剤(痛い場合)
- 運動療法や徒手療法、リハビリテーション
などが挙げられます。
回内足(扁平足)をきちんと診てくれるところは、それほど多くはないようです。
もし、専門家に診てもらわず、自力で治したいという方向けに、オススメのトレーニングがありますのでご紹介します。
カーフレイズ
爪先立ちの動き(カーフレイズ)は、爪先立ちのようなトレーニングです。
立った状態で、爪先立ちの動きをすると、中足骨が締まり、足のアーチが上がります。
足の指を床に押し付けるような動きになり、ぐっと土踏まずが盛り上がるのです。
この動きこそが、回内足(扁平足)、「内反小趾」を改善する動きでもあります。
参考動画
カーフレイズのコツは、しっかりと足の指で地面を掴むように踏ん張り、身体を持ち上げる時に真上に上げることです。
真上ではなく、前に倒れるように、身体を持ち上げると楽に上がるのですが、足の裏や足の指、ふくらはぎに効きません。
動画のように壁につかまりながらではないとできないと思います。
回数も、そんなにこなせない思いますので、最初はできる範囲でやって行くといいと思います。