足のトラブル 足底筋膜炎

足底筋膜炎が「自分で治せるか?」 「病院にいったほうがいいか?」 2つのチェックリストで判断!

足底筋膜炎は、ただの足の痛みとだと甘く見ていてはいけません。

実は足底筋膜炎の原因は多岐に渡り、痛い足の裏だけを見ていれば良いというものではありません。

正しい知識を持たず、思い込みで自己治療をしている人も多く、かえって足底筋膜炎を悪化させるというケースも見受けられます。

適切ではない「自己治療でなかなか治らなず、痛くて20分以上歩けない!」なんていう方も多いです。

実は足底筋膜炎は、足の痛みの原因で中でも1位、2位を争うくらい多い悩みです。

「 あれ?足が痛い・・・もしかして足底筋膜炎かな?・・・」

と思った方は、足底筋膜炎

  • 「自分で治せるか?」
  • 「病院にいったほうがいいか?」

の以下の2つのチェックを試してみてください。

こもチェックリストが2つともアウトだった場合は、病院や治療院などに行くことをおすすめします。

足底筋膜炎の2つのセルフチェック

その1 足の裏を自分で押してみる

足の裏を押すポジションは楽なポジションで構いません。

楽な状態で、足の裏を色々な場所を自分で押してみましょう。

押してみて、局所的に特定の場所の痛みが強かったらアウトです。

もし炎症症状が強いと、腫れたようになることもあります。

その2 起床時一発目の着地

起床時の一発目の着地をチェックします。

起床時の一発目の着地が痛ければアウトです。

実は足底筋膜炎で一番痛みが強いのは朝です。

朝に血流が溜まった状態の痛みが出やすくなります。

いかがだったでしょうか?

この2つのテストが2つともアウトだった場合は、まず整形外科で検査してもらうことをお勧めします。

逆にこの2つのテストがアウトではなく、そこまで痛みがひどくない場合は、自分治療も可能です。

足底筋膜炎と言われている20%は別の 疾患?

足底筋膜炎だと思っていたら、別の疾患の可能性もあります。

足底筋膜炎と言われている20%は、いわゆる筋膜の炎症ではなく、内側踵骨神経障害が起きているという論文があります。

Abstract OBJECTIVE

To demonstrate a method of sensory nerve conduction study (NCS) for the medial calcaneal nerve (MCN) and confirm the medial calcaneal neuropathy in patients with plantar fasciitis (PF).

METHODS

Twenty-six patients with clinical and ultrasonographic diagnosis of PF participated in the present study. An antidromic method for sensory NCS of MCN was performed in each patient and in 30 controls. The conduction latency, sensory nerve conduction velocity (SNCV) and amplitude of the sensory nerve action potential (SNAP) were measured and the correlation of the SNCV of MCN with both body weight and body mass index (BMI) was studied.

RESULTS

The mean conduction latency obtained in the MCN was greater in the PF patients than in the normal controls. Mean SNCV and SNAP amplitude of the MCN were significantly less in the PF patients than in the normal controls. Body weight and BMI were greater in PF patients than in controls. Six patients were identified as having a medial calcaneal neuropathy by using the criteria of the lowest normal values of the NCS of MCN from the normal controls.

CONCLUSIONS

Medial calcaneal neuropathy is associated with PF. The present method of sensory NCS is useful and objective in the diagnosis of the medial calcaneal neuropathy.

SIGNIFICANC

Medial calcaneal neuropathy was confirmed by the sensory NCS of MCN and shown to be associated with PF.

論文引用 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17095287

Medial calcaneal neuropathy is associated with plantar fasciitis.

神経障害は、症状的に足底筋膜炎と似ています。

足底筋膜炎との見極めが難しく、神経障害と足底筋膜炎が併発していることもあります。

神経障害と足底筋膜炎が併発している場合、自己治療を行っても改善は難しいでしょう。

足底筋膜炎について病院で検査を勧めるわけワケとは?

私は整骨院を運営していますが、自分のことだけ考えていれば病院で検査を勧めない方がいいです。

足底筋膜炎は症状がはっきりしないため、その原因を適切に見極めなければいけません。

足の裏が痛いと言っても、例えばモートン病や内臓疾患、痛風なんていうこともあります。

特に痺れを感じる場合は、医師の診断を受けるのをお勧めいたします。

日本では医師以外に画像診断や血液検査などの診断行為は一切行うことができません。

診断の結果、顕著な以上所見はなく、通常の足底筋膜炎でしたら、当院でも対応可能です。

とにかく足底筋膜炎意外に原因も複雑なことが多いです。

気になったら一度病院で診てもらうのが良いでしょう。

私自身も、日々臨床を行いながら研究している毎日です。

また何か発見があれば追記したいと思います。

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 目立つ看板を出さずひっそりと口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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