「いつも写真撮るときに気になることがあって、肋骨が飛び出ているように感じるんだけど・・・」
という相談を受けることがあります。
普段は、このクライアントさんはゴルフなどで腰痛になりやすいです。
腰痛とも、この肋骨が飛び出ている問題とも関係大有りです。
肋骨の下が飛び出ているというのは、この写真を見て思い当たる方が多いのではないでしょうか?
仰向けでチェックしてみると、確かに飛び出ています。
特に、左が前面に突出していますね。
右の肋骨も上に上がって後ろにずれています。
左の肋骨が下に下り、前面にずれています。
ほとんどの方が、このパターンでねじれています。
肋骨というのは、腕や手の動きを補助する役目がありますから、手の動きや使い方との関係が深いのです。
早速、結論から解説して、ゆっくりと細かく解説します。
1 肋骨(胸郭)の柔軟性を上げる
ストレッチポールやフォームローラーなどを使い、肋骨や胸郭の柔軟性を上げましょう!
肋骨が飛び出ている方は、まず肋骨や胸郭の柔軟性がありません。
肋骨や胸郭の柔軟性を上げることで、肋骨に変化を出すことができます。
2 胸椎の柔軟性を上げること!
ストレッチポールやフォームローラーなどを使い、胸椎の柔軟性を上げましょう!
肋骨は胸椎にくっついています。
肋骨が飛び出ている方は、まず胸椎の柔軟性がありません。
胸椎の柔軟性を上げることで、肋骨に変化を出すことができます。
胸郭が前面に突出している! というのはどういうこと?
肋骨が前面に出ているということは、胸郭が前面に突出しています。
胸郭自体が突出しているということは、胸椎の生理的な前弯が消失している可能性があります。
運動機能でいうと、胸椎や胸郭のモビリティが低下している可能性が高いです。
胸椎や胸郭のモビリティが低下していることで、頚椎(首の骨)腰椎(腰の骨)のスタビリティが低下し、負担が大きくなります。
頚椎(首の骨)腰椎(腰の骨)のスタビリティが低下し、負担が大きくなることで、肩こりや首の痛み、腰痛などの原因になります。
モビリティ、スタビリティについて解説します。
Joint By Joint Theory(ジョイント・バイ・セオリー)の関節の機能2つ!
関節の機能には、二つの役割があります。
- モビリティ関節
- スタビリティ関節
1 モビリティとは?
モビリティとは、モバイル・アビリティと考えることができます。
「可動させる能力」という意味です。
モビリティは、フレキシビリティ(柔軟性、可動域)とは違います。
フレキシビリティと固有受容器(位置、動き、力の感覚受容器)が働くことで、モビリティが正常に獲得できます。
モビリティ関節とは、「関節を可動させる能力」のある関節ということです。
2 スタビリティとは?
スタビリティとは、スタビライズ・アビリティのことです。
スタビリティ「安定させる能力」と言えます。
スタビリティは、「固定」とは違います。
難しいのが、スタビリティとは、筋力の強さとも異なります。
スタビリティとは、動きの中で、適切なタイミング(適切なブレーキ)で関節を安定させられる能力のことです。
スタビリティ関節とは、「関節を安定させられる能力」の高い関節のことです。
Joint By Joint Theory(ジョイント・バイ・セオリー)の解説!
画像引用元
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-kiso/Joint-by-Joint-approach.html
この図を見ると、隣り合う関節同士の役割が反対になっています。
これは、モビリティ能力がスタビリティ能力が高い関節が隣接することで、お互いの能力を補完しあっているともいえます。
例えば、
仙腸関節・腰椎はスタビリティ関節ですが、すぐ上の胸椎はモビリティ関節なんです。
胸椎の上の頸椎は、スタビリティ関節です。