足底筋膜炎は、意外と悩んでいる方が多い症状の1つです。
足底筋膜炎は一度痛みが出ると、痛みがなかなか引きづらい症状として有名です。
よく聞かれる質問で多いのが
「足底筋膜炎に対してテーピング・サポーターは効果的ですか?」
という質問です。
リサーチしてみました。
テーピング・サポーターで足底筋膜炎の痛みは軽減できる可能性はある!
エビデンスはありませんが、テーピング・サポーターで足底筋膜炎の痛みは軽減できる可能性はあります。
足底筋膜炎は足の裏に痛みを「感じる」という感覚症状です。
なんらかの手法を用いて、感覚を変化させれば、痛みなどの症状を抑えることは可能です。
テーピング・サポーターによる効果のメカニズムは未解明ですが、浮腫みを解消したり、筋力を発揮しやすい状態にすることで、間接的に感覚を変化させ、痛みなどの症状を抑えることは可能のようです。
足底筋膜炎に対してのテーピングについて
足底筋膜炎の痛みの軽減について、テーピングが効果的だという論文・研究はありませんでした。
実はテーピングに関して、論文・研究がないということにも理由があります。
テーピングは、同じように貼っても、うまい人が貼るのと下手な人が貼るのでは、効果に大きな差が出ます。
徒手療法、手技療法も同様に、論文・研究結果はほとんどありません。
理由は、テーピングと同様に、うまい人が貼るのと下手な人が施術するのでは、効果に大きな差が出てしまうからです。
ちょっと本題からはそれますが、テーピングや徒手療法、手技療法は研究になりません。
- どのくらいの刺激量なのか?
- どのくらいの負荷をかけているのか?
- 刺激量が一定できるか?
- 何を指標定量化するのか?
有効性なども、フォームローラーのように可動域やVAS(Visual Analogue Scale )でしか出すことができません。
そういった意味では、基礎研究が圧倒的に不足しています。
参考論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1420782/
エビデンスはありませんが、テーピングで感覚を変化させて痛みを軽減することは可能ということです。
テーピングを工夫することで、足底筋膜炎の痛みの軽減することもできるでしょう。
足底筋膜炎に対してのサポーターについて
足底筋膜炎の痛みの軽減について、サポーターが効果的だという論文・研究はありませんでした。
足底筋膜炎に対して使用されるサポーターは、圧迫をするタイプのものが一般的だと思います。
圧迫をすることで、感覚を変化させて痛みを軽減することは可能です。
また、足が浮腫んでしまっている状態だと筋力もしっかり発揮できません。
また、浮腫は足部に多く含まれる細かな神経の伝達を妨げます。
浮腫みを解消する目的で、サポーターを使用すると、足底筋膜炎の痛みを軽減する間接的な効果ができます。
効果的でない・妥当性がない・効率が悪い=「ダメ」というものではありません
テーピング・サポーターもエビデンスとしてはまだまだの手法ですが、理論上は痛みなどの症状を抑えることは可能です。
論文・研究などの結果で多く出てくるのは
- 効果的ではない
- 妥当性がない
- 効率が良くない。
という事です。
効果的でない・妥当性がない・効率が悪い=「ダメ」というものではありません。
論文・研究でネガティブに書かれていても、禁忌というわけではありません。
論文・研究では効果的ではないと言われていても、心因的など別の側面で有効だったりもする。
足底筋膜炎は足の裏に痛みを「感じる」という感覚症状です。
痛みの軽減という観点からすると、様々な手法を用いて感覚を変えるということは、非常に重要です。
(参照論文)