足底筋膜炎は炎症ではなく組織の変性によるものということが、最近の研究でわかりました。
炎症ではなく、組織の異構築、線維の過剰構築によるものです。
炎症でなければ、今まで言われていたような処置も考えなければいけません。
Plantar fasciitis is the most common cause of chronic heel pain in adults.
👉Recently proven PF occurs through a degenerative rather than inflammaqtory process, that is, a “fasciosis,” rather than a fasciitis,where tensile strain is key in pathogenesis 👍足底筋膜炎は、成人の慢性的なかかとの痛みの最も一般的な原因です。
👉最近証明された PF は、炎症プロセスではなく変性プロセス、つまり、筋膜炎ではなく「筋膜症」を介して発生し、引張ひずみが病因の鍵となります👍
🛑Comment for Tweet of PF:
Plantar fasciitis(PF) loccurs more frequently in individuals with structural foot deformities, including pes planus,pes cavus& leg length discrepancy,each associated with tightness of intrinsic foot muscles (often associated with gastrocnemius tightness足底筋膜炎(PF)は、扁平足、凹足、脚の長さの不一致など、構造的な足の変形を持つ個人でより頻繁に発生し、それぞれ固有の足の筋肉の緊張に関連しています (多くの場合、腓腹筋の緊張に関連しています)。
足底筋膜炎への整体で重要な組織 支帯(retinaculum)について
支帯(retinaculum )という名前はご存知でしょうか?
あまり聞き馴染みがない組織かもしれませんね。
支帯は、近年では筋膜リリースという言葉が流行っていますが、筋膜リリース界隈で注目されている組織ですね。
それはそうと、支帯という組織は足底筋膜炎の問題に関わる重要な組織です。
足底筋膜炎への整体は、この支帯への施術が大きな鍵となります。
支帯の滑走性を高めることで、組織の異構築、線維の過剰構築を抑制し、足底筋膜炎を改善します。
支帯は、その名の通り帯状の結合組織で、支帯の下には多くの足首に付着する腱が通っています。
- 上伸筋支帯
- 下伸筋支帯
- 上腓骨筋支帯
- 下腓骨筋支帯
- 足根洞を覆う屈筋支帯
などがあります。
その支帯の環境に影響を与える要因として関わる組織は考慮に入れなければなりませんが、以下伸筋支帯、外側内側の支帯を羅列します。
外側の伸筋支帯を通るものとしては
- 前脛骨筋
- 長趾伸筋
- 長拇趾伸筋
- 第三腓骨筋
- 深腓骨神経
などが走行します。
外側では長短腓骨筋がメインに関わります。
腓骨筋群は捻挫後に代償を引き起こしやすい筋肉ですので、足底筋膜炎にとって重要な筋肉です。
内側では屈筋支帯を通るものとしては
- 後脛骨筋
- 長趾屈筋
- 長拇趾屈筋
- 脛骨神経
などが走行します。
内側の支帯の問題は足根管症候群としても有名です。
足根管症候群は、脛骨神経の内圧変化などによるものと考えられることが多いです。
支帯(retinaculum)には神経レセプターが豊富
支帯は、足首に付着する多くの腱の組織を保護するだけでなく、固有感覚受容器などの神経レセプターを豊富に含む組織でもあります。
そのため、支帯はバランス機能や足首の動きにも大きく影響を及ぼすと考えられています。
また、支帯は平面構造ではなく、3次元的な構造となっていて、その複雑な構造の中に腱、靭帯などの組織が結合していたり、走行しているそうです。
そのため、支帯を走行する腱などの機能的な問題が、支帯の環境にも影響するようです。
- 例えば繰り返しの腱の滑走する事によるストレス
- 捻挫の影響による腱の滑走の不均衡
- 動かさない事による潤滑の低下など
によって支帯のフレキシビリティにも影響します。
ながさき整骨院の足底筋膜炎へのアプローチ
大きくわけて2つに分かれます。
全体へのアプローチと局所へのアプローチです。
全体のアプローチは、頭蓋骨から背骨、骨盤、股関節や膝、足首など全身の骨格を調整します。
局所のアプローチは、支帯、人体、足根骨、足指をしっかり調整し、足底筋膜炎の改善に導きます。