腰痛に関しては、たくさんの情報やノウハウが溢れています。
そういった意味では、もう私が何も主張したり言うことはないのですが、ガイドライン的な話というのが、意外と知られていない印象です。
最近の研究結果などを基にした「腰痛に関する10の事実について」を簡単にまとめました。
参考にしていただければと思います。
- 腰痛は怖いけど重篤ではない
- 加齢で腰痛にならない
- 持続的な腰痛は組織損傷とは関係ない
- 画像診断は腰痛の原因はあまり分からない
- 痛いときに運動しても悪化させる訳ではない
- 悪い姿勢だから腰痛になるとは限らない
- 体幹が弱いから腰痛になるとは限らない
- 前屈の状態は椎間板の負担は上がるけど、日々の前屈自体が腰痛を引き起こすとは限らない
- 痛みが激しくなっても悪化したわけではない
- 注射や手術、投薬で治るというわけではない。
1 腰痛は怖いけど重篤ではない
腰痛は、腰が痛いという症状です。
腰痛は疾患名ではなく、頭痛や腹痛と同じく、症状を表す言葉として使われています。
あくまで症状の名前で、疾患名ではありません。
病気や怪我、疲労など、なんらかの要因で、腰痛が発生します。
腰痛はあくまで症状ですから、重篤というわけではありません。
2 加齢で腰痛にならない
加齢と腰痛は相関性が乏しいという研究結果が出ています。
歳を取れば取るほど腰痛になったり、酷くなるということもありません。
3 持続的な腰痛は組織損傷とは関係ない
数ヶ月以上腰痛が続いている場合、組織の損傷とは関係ありません。
数ヶ月以上腰痛が続いている場合は、「〇〇をやれば腰痛が良くなります」ということは、ほぼないでしょう。
持続的な腰痛は、複雑なメカニズムで発症しています。
4 画像診断は腰痛の原因はあまり分からない
画像診断で腰痛の原因がわかる場合もありますが、わからない場合の方が多いという研究結果が出ています。
いわゆるバイオメカニクスだけが腰痛の原因ではないということです。
5 痛いときに運動しても悪化させる訳ではない
腰痛は疾患名ではなく、頭痛や腹痛と同じく、症状を表す言葉として使われています。
運動して一時的に腰痛がひどくなるかもしれませんが、悪化したわけではありません。
6 悪い姿勢だから腰痛になるとは限らない
姿勢と腰痛は、相関性がないという研究結果が出ています。
7 体幹が弱いから腰痛になるとは限らない
筋力が弱いから、バランスが悪いから腰痛になると言われてきましたが、現在では相関性がないという研究結果が出ています。
8 前屈の状態は椎間板の負担は上がるけど、日々の前屈自体が腰痛を引き起こすとは限らない
「デスクワーカーの方が腰痛が多い?」というリサーチもあります。
9 痛みが激しくなっても悪化したわけではない
腰痛は疾患名ではなく、頭痛や腹痛と同じく、症状を表す言葉として使われています。
一時的に痛みが激しくなっても、必ずしも悪化したわけではありません。
10 注射や手術、投薬で治るというわけではない。
腰痛は疾患名ではなく、頭痛や腹痛と同じく、症状を表す言葉として使われています。
注射や手術、投薬で必ず治るというわけではありません。
参考文献
https://bjsm.bmj.com/content/54/12/698
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3945018/