ぎっくり腰って痛いですよね。
ぎっくり腰の中でも重症で、激痛と炎症を伴う場合になると動けなくなることがあります。
こうなると、もはや日常生活に支障をきたします。
ぎっくり腰の中でも、激痛と炎症を伴う場合ですが、「スプラング・バック」(棘間・棘上靭帯損傷)を起こしている場合があります。
「スプラング・バック」(棘間・棘上靭帯損傷)は聞いたことがない方がほとんどだと思います。
そんなぎっくり腰の中でも、意外と多いスプラング・バックについて解説します。
スプラング・バックは、何がどうなっているんでしょうか?
スプラング・バックとは、棘間・棘上靭帯損傷のことを言います。
スプラングバックとは、上下の背骨同士を結合する棘間靱帯や棘上靱帯を損傷することです。
この棘間靱帯や棘上靱帯ですが、どんな働きをしているかと言いますと、背骨を安定させています。
特に、前屈のような体幹部を前に倒す動き時に、後ろ側に行き過ぎないようにしています。
具体的には前屈のような体幹部を前に倒す動き時にしたときに、身体を痛めないために固定する役目をしています。
身体に、なんらかの衝撃が加わったときに、上下の背骨同士を結合する棘間靱帯や棘上靱帯を損傷し、スプラング・バックになります。
具体的には、何をしたらスプラング・バックになるのか?
- 転んで尻持ちをついた
- アメフトでタックルを受けた
- ラグビーでタックルを受けた
- レスリングでタックルを受けた
- 柔道で、相手の投げ技や崩しをこらえた
上記のような、強い衝撃を受けた時に、棘間靱帯や棘上靱帯が伸びてしまってスプラング・バックが起こるものと考えられます。
スプラング・バックの症状は?
先ほども書きましたが、スプラング・バックの場合は、とにかく痛いです。
激しい腰痛は言うまでもありませんが、背骨の真ん中付近に痛みが出ることが多いです。
ちょうど、捻挫や炎症を起こしている場所ですね。
これは、X線やMRIなどの画像ではっきりと診断することができません。
発生機序、痛みが出ている場所から、「スプラング・バックかな?」とあたりをつけていくわけですね。
スプラング・バックになってしまったら?
病院、整形外科一択になります。
病理的に、棘間靱帯や棘上靱帯の損傷を起こしていますので、徒手療法や整体では業務範囲外になります。
整骨院や整体などには行かず、速やかに、病院でみてもらいましょう。