この記事をご覧になっているということは手首の腱鞘炎でお困りでしょうか?
私自身、手首の腱鞘炎の痛みで悩まされたことがあります。
できるだけわかりやすく手首の腱鞘炎についてまとめました。
参考にしていただけると嬉しいです。
Contents
対談形式でお届けしたいと思います。
川崎
初めまして!今日は宜しくお願いします。手首の腱鞘炎でお悩みだと伺いましたが・・・
木村さん(仮名)
初めまして。こちらこそ宜しくお願いします。はい、もうかれこれ一年くらい悩んでいます。
川崎
これまではどんなことをやってきましたか?
木村さん(仮名)
最初は、治るかなあって思って様子を見ていたんです。1ヶ月経っても全然良くならないどころか痛みが増してきまして。ネットで調べてみたら、腱鞘炎じゃなかと思いました。
川崎
病院には行かなかったんですか?
木村さん(仮名)
ネットで調べていたら不安になってきまして、一度整形外科に行くことにしました。レントゲンでは骨に異常はないと言われまして、痛み止めと湿布をもらいました。1ヶ月くらい様子を見て、痛みが引かなかったら注射しましょうと言われました。あと、「安静にして、極力使わないようにして下さい」と言われました。
川崎
で、どうでした?
木村さん(仮名)
仕事で一日中、パソコンを使っているので、安静にして使わないのは難しく・・・ 1ヶ月経っても、痛みは引きませんでした。注射は凄い痛いって聞いていたので、それっきり病院にはいきませんでした。行ってもまた痛み止めと湿布かなと思いまして。今度は、接骨院や整骨院に行ってみようと思いました。
川崎
なるほど!それで、近所の保険が使える整骨院に行ったんですね?
木村さん(仮名)
はい! そうなんです。とりあえず、わからなかったのでネットで調べて行ってみました。
川崎
で、どうでした?
木村さん(仮名)
はい、痛かった場所に電気をかけてもらったり、超音波っていうんですか? ジェルみたいなのを塗って、やってもらいました。治療を受けた後は、良いかな?って思ったんですけど、やっぱり仕事で手を使うとまた痛くなっちゃって・・・で、やっぱり「安静にして、極力使わないようにして下さい」と言われました。で、他の整骨院にも行ってみました(笑)
川崎
それは、初耳です(笑)
木村さん(仮名)
(笑)いや、どんなものかと思いまして。今回、手がこんな痛くなるまでは、肩がこってマッサージくらいは行ったことありますが、整骨院とか治療院が初めてだったので。もう、藁をもすがる思いです(笑)
川崎
また新しく行った整骨院は違いました?
木村さん(仮名)
違いましたね!痛い場所に電気かけるのは一緒なんですが、そこは超音波とかはやらず、マッサージとか指圧でした。
川崎
同じ整骨院でも、先生の治療方針でも結構違いますからね。
木村さん(仮名)
肩こりとか、首とからも腱鞘炎になっている言われて、肩とか首にも電気をかけて、マッサージを受けてました。
川崎
で、どうでした?
木村さん(仮名)
治療を受けた後は、良いかな?って思ったんですけど、やっぱり仕事で手を使うとまた痛くなっちゃって・・・で、やっぱり「安静にして、極力使わないようにして下さい」と言われまして。で、会社が同じ今井さん(仮名)から先生のことを聞きまして、今日来ました(笑)
体幹部がうまく使えないと抹消に負担がかかる
川崎
なるほど、わかりました!お話をお伺いしていると、なぜ腱鞘炎がよくならなかったかわかってきました。
木村さん(仮名)
え!もうこれだけでわかったんですか?(笑)
川崎
はい。腱鞘炎は結果であり、腱鞘炎の原因は痛い場所以外にあるんですよ。痛い場所をいくら治療しても、その場しのぎで根本解決ではないんです。
木村さん(仮名)
え!どういうことですか? 手首が悪くないってことですか?
川崎
はい。手首が痛いかもしれませんが、手首の痛い場所に問題はありません。痛い場所って動きすぎてしまって炎症が起きて痛みが出ているんです。
木村さん(仮名)
手首の周りの筋肉が固まっているから腱鞘炎になってるって言われて緩めるようなマッサージを受けてましたけど・・・
川崎
関節が動きすぎて炎症が起きて痛いので、筋肉が固まって動かないようにするんです。手首の周りの筋肉が固まるのも、そういうわけです。固いからって何でもほぐせばいいってものではないんです。
木村さん(仮名)
言われてみれば、確かに・・・でも、何で私、手首が動きすぎちゃうんですか?
川崎
体幹部がうまく使えていないと、末梢の手首に負担がかかり、痛みが出てきやすいんです。
木村さん(仮名)
そうなんですか!!! 体幹部ですか!!???
川崎
手首の腱鞘炎の方は、具体的には、胸椎という背骨の上の部分や肩甲骨なんかがうまく使えていないことが多いです
木村さん(仮名)
あ、でも肩とか背中、首をマッサージされても治らなかったのは何で?
川崎
ただマッサージするだけでは、背骨とか肩甲骨がうまく使えるようにはならないですからね。
木村さん(仮名)
そういうことなんですね。背骨や肩甲骨が使えるようになれば腱鞘炎は、治りますか?
腱鞘炎の原因は?
川崎
うーん。。。 まあ、「全身診ていかないと治らないですよ」なんて言ったら身も蓋もないですよね(笑)
木村さん(仮名)
もうちょっと絞ってください(笑)
川崎
そうですね。肩甲骨や背骨以外にも、診ていくポイントは、たくさんあります。まず足首の動きや骨盤、肩関節の動き。あ、あと手の指の関節、手根骨と言って、手首から先だけでも、これだけ骨があるんです。
木村さん(仮名)
こんなにたくさん、小さい骨があるんですね! 知りませんでした!
川崎
関節って8方向に基本は動きます。まず、腱鞘炎の方はこの手根骨のどこかがうまく動いていないこともありますね。
木村さん(仮名)
そんな動くんですか?触っても固くて動く感じしませんけど。
川崎
動くと行っても、こうやって数ミリくらいの動きなんです。でも、この数ミリの動きが大切なんです。だから手はこれだけ細かく複雑な動作ができるわけです。
木村さん(仮名)
なるほど!じゃあ、私も手根骨や指の関節を調整してもらえば一件落着?(笑)
川崎
はい。もちろん手根骨や指の関節を調整するだけで腱鞘炎が良くなっちゃう人もいますよ!
木村さん(仮名)
私はどうですかね?(笑)
川崎
検査して、施術してみないとわかりませんけど・・・ ちなみに肩こりとか腰痛もあります?
木村さん(仮名)
ぎく!(笑)はい、デスクワークなので、普通に肩こってます。ずっとじゃないですけど、腰も痛い時があります。
川崎
じゃあ、手根骨や指の関節だけじゃ治らないかもです(笑)
木村さん(仮名)
あー(笑)あとはどこが問題ですかね? あ、もしかしてこうやって全身調整していくと、もしかして長年の肩こりや腰痛も良くなりそうですね!
川崎
そうです!良くなりますよ。あとは肘、上腕肩甲関節(肩関節)肩鎖関節、鎖骨の動き、肋骨、骨盤、背骨の動き。先ほども言いましたが、特に上位胸椎といって、T1〜T6が要チェックですね。あとは内臓ですね。
木村さん(仮名)
内臓ですか?骨盤とか足首とかも関係あるんですか?
土台の足首や背骨、骨盤から
川崎
骨盤とか、足首から説明しますね。ちょっと今立ってみて、爪先立ちになってみてください。こんな状態で、手を使うと、力がはいりませんか?
木村さん(仮名)
あ、確かに。爪先立ちで不安定なので、全身に力が入ります。
川崎
座る時って骨盤で座りますよね。その骨盤でうまくストンと座れないと・・・
木村さん(仮名)
デスクワークしていても、上半身に力が入っちゃうんですね。で、手首も余計な負担がかかり、炎症が起きて痛くなると・・・
川崎
座る時って骨盤で座りますよね。その骨盤でうまくストンと座れないと・・・
木村さん(仮名)
うまく骨盤でストンと座れていないので、デスクワークしていても、上半身に力が入っちゃうんですね。で、手首も余計な負担がかかり、炎症が起きて痛くなると・・・
川崎
そうなんです!だんだん、わかってきましたね!
木村さん(仮名)
ありがとうございます(笑)じゃあ先生、内臓は?
発生学上、腕と腹膜は同じ
川崎
発生学上、腕と腹膜は同じなんです。
木村さん(仮名)
そうなんですか?
川崎
お腹から腕が生えてくるイメージなんです。腕が問題ということは、腹膜も何らかの負担がかかっています。
木村さん(仮名)
まさか、内臓まで関係あるとは!
川崎
内臓って腹膜で包まれているんですが、その腹膜が腹腔内で色々な筋肉とかともくっついているんですね。内臓が疲労して下垂し、硬くなると、腹膜も硬くなってねじれたりします。
木村さん(仮名)
そうなんですねー!
食事をしてすぐに手をガンガン使う方は腱鞘炎になりやすい
川崎
食事をしてすぐに手をガンガン使う方は腱鞘炎になりやすいんです。
木村さん(仮名)
え!そうなんですか?何でですか?
川崎
食事をすると消化のために内臓に負担がかかるんですが、手にも負担がかかると言えます。負担がかかっている状態で手をガンガン使うので、腱鞘炎になりやすいんです。食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎ、砂糖の取りすぎ、冷たい物の飲みすぎや食べ過ぎっていうのも治りを遅くさせますね。
木村さん(仮名)
ガーン( ̄◇ ̄;)もしかして、コーヒーもですか?
川崎
僕もコーヒー好きなので、偉そうなことは言えないのですが、カフェインも内臓を疲れさせますからね。
木村さん(仮名)
私、食事とか日々の食生活、生活習慣から見直さなきゃ・・・
川崎
睡眠不足も注意!(笑)睡眠不足も内臓が疲れます。
木村さん(仮名)
腱鞘炎がなかなかよく習い理由がわかりました・・・(笑)全部、繋がっているんですね。
川崎
そういう事に気がつけば、ちゃんと施術していけば良くなっていきますよ!
木村さん(仮名)
はい!ありがとうございます! 最後にもう一つ質問なんですが、安静にするとか、使わないというのはどうすればいいですか?
手の使い方
川崎
手の使い方ですね。安静とか使わないというよりは。
木村さん(仮名)
使い方ですか???
川崎
例えば、僕の手を握手するように、ぎゅっと思い切り握ってもらってもいいですか?
木村さん(仮名)
はい。こうですか?
川崎
あ、わかりました。手の使い方も変えたほうがいいですね。
木村さん(仮名)
???!!!
実は握力の要は小指なんです。
川崎
今、握っていただいたら、親指とか人差し指で強く握ってしまう癖があるんです。実は握力の要は小指なんです。人差し指って力仕事に向かない指なんです力仕事に向く指は、薬指とか小指なんです。かばん持つ時とか、スーパーの買い物袋持つときは、小指と薬指です(笑)
木村さん(仮名)
そうなんですかー! 初めて聞きました。今日は初耳のことばかりです・・・これからはかばん持つ時とか、スーパーの買い物袋持つときは、小指や薬指で持ちますー(笑)こういうクセを変えなかったから、施術受けてもすぐにまた痛くなっていたのもあるんですね。
川崎
そうなんです。でもこんな手の使い方なんて習わないと思いますから、知りませんよね(笑)
木村さん(仮名)
はい! 今日は初耳のことばかりで面白かったです。まだ施術も受けていないのに、よくなりそうな気がしています(笑)勇気を出して、来て良かったです!
まとめ
なぜ手首の腱鞘炎は良くならないのか?
腱鞘炎のような慢性疾患の場合、痛い場所が根本原因ではない。
手首の腱鞘炎と言っても全身の評価と治療が必要。
腱鞘炎の再発防止は生活習慣を変えていくこと。