ぎっくり腰 椎間板ヘルニア

ぎっくり腰だと思ったら、腰椎椎間板ヘルニアで手術というケースも・・・

ぎっくり腰だと思ったら、腰椎椎間板ヘルニアで手術というケースも・・・

この記事を書いているのは、2月の22日の木曜日です。

これから梅雨時くらいまで、とても増える傷病があります。

それは「ぎっくり腰」です。

真偽のほどは定かではありませんが、海外では「魔女の一撃」( Hexenschuss)」とも呼ばれているそうです。

ちょっと真面目な話をすると、整体的には、春は腰椎が緩むので、腰痛の方や「ぎっくり腰」の方が増えると言われています。

今日の記事のテーマは「施術を受けるとこんなに良くなります!」的な記事ではありません。

プチ脅し的な、ぎっくり腰だと思い込んでいたら、こういう怖いケースもありますよ、という記事です。

ぎっくり腰と椎間板ヘルニアと、どうやって鑑別すればいいかをまとめました。

参考にして頂けると嬉しく思います。

ぎっくり腰の場合

ぎっくり腰と、椎間板ヘルニアの大きな違いは、「安静にしていて痛みがあるか?、ないか?」です。

ぎっくり腰の場合、座っている時、寝ている時、立っている時など、動かなければ痛みが出ないことがほとんどです。

ぎっくり腰は、動き始めや、動くと痛みが出ます。

また、ごくごく普通の一般的なぎっくり腰の場合、病院にも行かず、整骨院などにも行かずに、放置していたとします。

放置していても、ごくごく普通の一般的なぎっくり腰の場合でしたら、1ヶ月もすればほとんど良くなっていると思います。

それが、歩くのもままならないくらいのぎっくり腰でもです。

多くの場合、ぎっくり腰ということは、傷口といいますか、腰椎の関節や筋肉や筋膜のダメージ、骨と骨をつなぐ人体にダメージがあるわけですね。

1ヶ月もすれば、受けたダメージ、傷口が流石に回復します。

ぎっくり腰の傷口が回復すれば、多少のぎこちなさは残りますが、日常生活が遅れるくらいまでは回復します。

椎間板ヘルニアの場合

ぎっくり腰と、椎間板ヘルニアの大きな違いは、「安静にしていて痛みがあるか?、ないか?」と先ほど挙げました。

ぎっくり腰の場合、座っている、寝ている、立っているなど、動かなければ痛みが出ないことがほとんどです。

ぎっくり腰は、動き始めや、動くと痛みが出ます。

椎間板ヘルニアの場合、じっと安静にしていても、痛みが出ることがほとんどです。

椎間板ヘルニアの場合、座っている時、寝ている時、立っている時、安静にしていようが、動こうが、激しい痛みが出ることが多いです。

椎間板ヘルニアの場合、どんなポジションを取っても、痛みが軽減しないことが多いのです。

また、シビレを伴うこともあり、これもまた、なかなか辛いところです。

椎間板ヘルニアでオペの可能性がある場合

下記にあげた症状に該当する場合、残念ですが、オペになる可能性があります。

  • 排便排尿に支障が出ている(膀胱直腸障害)
  • 足などに感覚がなく、麻痺している場合(感覚障害)
  • 足が動かなくなったり、歩行時に足が上がらず、躓きやすくなったり、歩けなくなる。(運動障害)

などの場合です。

現在は、椎間板ヘルニアでオペに至ることは、非常にレアケースです。

一万人に一人くらいだと言われています。

上記に挙げた、膀胱直腸障害・感覚障害・運動障害が出ている場合、専門病院などで、専門医の先生の判断を仰ぐべきでしょう。

ここまで至ってしまうと、多くの場合、民間療法を頼るのは危険です。

私自身も正直なところ、膀胱直腸障害・感覚障害・運動障害が出ている方に相談されても、力になることは非常に厳しいと思います。

椎間板ヘルニアの痛みは施術で軽減することはあるのか?

  • 「激しい痛みで眠れない」
  • 「激しい痛みで立っているのもやっと」
  • 「激しい痛みでほとんど歩けない」

激しい炎症が起きている場合、「施術でどこまで痛みが軽減するか?」

と言われると、私でしたら「もう少し炎症が治まってからいらして下さい」

と答えています。

  • 「激しい痛みで眠れない」
  • 「激しい痛みで立っているのもやっと」
  • 「激しい痛みでほとんど歩けない」

というような激しい痛みが起きている場合、専門医の監督下の元、投薬や注射、点滴などで少しでも痛みを和らげていく治療を受けた方がいいと思います。

ここまで激しい炎症、痛みが起きている場合は、施術で下手に動かすと、余計に炎症が広がってしまう可能性もありますから。

施術をするなら、「炎症が治まってきてから」かな、と思います。

商売のことだけ考えるなら、「大丈夫ですよ!任せて下さい!」と言えばいいんでしょうけど(笑)

もし、家族や親戚、友達に、椎間板ヘルニアで

  • 「激しい痛みで眠れない」
  • 「激しい痛みで立っているのもやっと」
  • 「激しい痛みでほとんど歩けない」

施術を受けると良くなるか?

と相談を受ければ、「大丈夫ですよ!任せて下さい!」とはとても言えません。

「炎症が治まってきてから」きて下さい、と言うでしょう。

こういう相談を受けると、とても無力感や、力不足、勉強不足を痛感します。

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 目立つ看板を出さずひっそりと口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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