それもしかして、肩のコリじゃなくて第一肋骨かもしれませんよ・・・
先日、こんなやりとりがありました
川崎
今日は、真面目な相談があるとか?
原田さん
はい。ちょっと前に美容院に行ったんですね。行くと、肩のマッサージとかやってくれるじゃないですか? 首の付け根あたりを押されたのですが、「すごい固い大きなコリが奥にあります!」と言われまして、グリグリと押されたんですね。グリグリ押されると、すごく痛くて、専門の人にみてもらった方がいいですよ!って言われまして。
川崎
なるほどですね。よくありがちなと言いますか・・・
原田さん
押された翌日まで痛かったです。こんなすごいコリがあると、頭痛しませんか?とかも言われました。 気になって自分で触っても、奥の方に硬いしこりのようなものがあるのがわかって。素人があまりグリグリしない方がいいですか? 実は気になって他の安いマッサージに行ったんですが、ずいぶんやってもらったのですが、奥のコリは取れなかったです。このコリ、無くなりますか?
その固いしこりはコリじゃなくて第一肋骨
川崎
原田さん、それ実はコリじゃなくて第一肋骨です(笑)
原田さん
え?! どういうことですか?!
川崎
説明しますと、ちょっと触りますね。ここですよね。
原田さん
あ、はい! そうです!
川崎
今触っている場所は、図の赤い部分の第一肋骨です。ちょうどネクタイを締めるような場所にあります。
原田さん
え! 筋肉が固まっているコリだと思っていたものが、骨だったということですか?
川崎
そうなんです!同様の質問をよく受けるんですよ(笑)美容師さんもプロではないですからねー
原田さん
えー! びっくりです!
もみ返しではなく、骨膜が炎症を起こしている
川崎
骨の表面をゴリゴリやられれば、そりゃ痛いですよね(笑) 骨の表面の骨膜が炎症を起こして、痛みが出たり、気分悪くなったりする人もいます。
原田さん
マッサージに行った時も、もみ返しという説明だったんですが、骨が炎症を起こしていたとは・・・ マッサージの先生も知らないんですか?
川崎
未経験でも一週間くらい研修受けて現場に出ている先生もいますからね。国家資格を持っている先生でも、意外と知らない方もいます。
原田さん
えー!そうなんですか? 国家資格持っていれば安心かと思っていました。
no name
"運転免許みたいなもので、免許あれば、みんな運転上手いわけじゃないですよね。同じです。 逆に国家資格なくても、バッチリな先生もいるので、まあなんとも言えません。個人の資質といいますか。
原田さん
勉強していない先生に当たると怖いですね。
第一肋骨のすぐ下は肺
no name
"第一肋骨のすぐ下は、肺なんです。鍼を打つ先生は、肩に打ちたがらない先生が多いのは、肺に穴を開けて気胸を起こしやすいからなんです。
原田さん
怖いですね・・・
no name
事故、多いらしいですからね。肩に鍼を迷いなくガンガン打てる先生は、超ベテランで技術が高い先生か、怖いもの知らずの新人の先生でしょうね。
原田さん
なるほど。そうなんですね。
肩の奥の頑固なコリは、第一肋骨です。
no name
そんなわけで、その固いところは、気にしなくても大丈夫です(笑)
原田さん
はい(笑) よくわかりました。下手にマッサージ受けるのも怖いですね。
no name
マッサージがダメとは言わないんですが、見極めが必要でしょうね。
原田さん
はい!安いからとか、保険が使えるからと行った理由で、気軽に行くのは注意します!
まとめ
その肩の奥の固いしこりはコリじゃなくて第一肋骨です。
そこをグリグリ揉まれて起きるのは、もみ返しではなく、骨膜が炎症を起こしています。
注意しましょう!