解剖学

肋骨下角の3つの評価方法

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肋骨は、非常に重要な骨格ですが、骨盤などに比べるとマイナーな存在です。

骨盤帯のいわゆる仙腸関節はほぼ動きませんが、肋骨はかなり動きます。

動くどころか、身体のあらゆる動きに関与しています。

この肋骨の動き次第でスポーツのパフォーマンスも大きく変わります。

もちろん肩こりや腰痛などのメジャーな疾患にも大きく関わります。

そんな肋骨が適切に働いているかの指標になる肋骨下角の解説をします。

肋骨下角とは?

 

肋骨下角とは、左右の第10肋骨で構成させる角度です。

肋骨下角の正常数値は90度です。

肋骨下角が表すものは、内腹斜筋、外腹斜筋のバランスです。

外腹斜筋が短縮している場合は、90度より角度が小さくなります。

逆に内腹斜筋が短縮している場合は、90度より角度が大きくなります。

*誤差や個人差もあります。

外腹斜筋が短縮すると、なぜ肋骨下角が小さくなるのか?

  1. 外腹斜筋が収縮すると
  2. 肋骨は中央へ引かれ
  3. 肋骨下角の角度が90度より小さくなります

補足します。

外腹斜筋の内腹斜筋の起始、停止から走行を考えるとわかりやすいです。

外腹斜筋

外腹斜筋の起始

第5~12肋骨

停止

腸骨稜外側線、鼠蹊靭帯、腹直筋鞘

外腹斜筋の走行は下内方です。

内腹斜筋

起始

腸骨稜中間線、鼠蹊靭帯、胸腰筋膜

停止

第10~12肋骨、腹直筋鞘

内腹斜筋の走行は外上方です。

外腹斜筋と内腹斜筋の走行を考えると・・・

外腹斜筋の走行は下内方です。

外腹斜筋が働くと肋骨は中央に引かれます。

結果的に肋骨下角の角度が小さくなります。

内腹斜筋の走行は外上方です。

内腹斜筋が働くと、肋骨は外側に引かれます。

結果的に肋骨下角の角度が大きくなります。

肋骨下角の評価法3つ 

1 肋骨下角の角度を直接見る

 

肋骨下角は第10肋骨の合流点での角度です。

肋骨弓沿いに指を当てて角度をザックリとみればOKです。

角時計を使ってもいいですが、臨床やっていると現実的ではないかもしれませんね。

余談ですが、肋骨自体には左右差があります。

肋骨が回旋しているのでしょうが、ほとんどの方が、左の肋骨が前方に突出しています。

したがって、肋骨の下角も若干の左右差が感じられます。

右に対して、左の肋骨の下角が広がっています。

2 肋骨下角の角度を呼吸時に見る

呼吸を行った時に、肋骨がどのような動きをするのかを評価します。

肋骨下角に指を当てて、呼気時、吸気時にどれくらい動くのか? 

どこが動いていないのか?

どれくらい左右の差があるのか?

呼吸時に問題がある箇所をチェックします。

3つ目 上肢挙上時(腕を上げる動作)に見る

上肢挙上をすると、腹筋群も動きます。

上肢挙上をすると、肋骨の下角が小さくなることがあります。

先ほども書きましたが、外腹斜筋が原因ですね。

上肢挙上をすると、外腹斜筋にテンションがかかります。

外腹斜筋がうまく働けない場合、上肢挙上には肋骨下角が小さくなります。

上肢挙上には肋骨下角が小さくなる方に対しては、腹斜筋に特化したアプローチが行えます。

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