解剖学

踵立方関節の解剖学とバイオメカニクス

一般の方が、踵立方関節と見ても「???」となると思います。

「どこ???」

と思われるかもしれませんね。

踵骨、立方骨、と関節を構成している場所です。

ざっくり言うと、足首の付け根の部分ですね。

また、私の勉強用の記事なので、あまり面白くない記事です(笑)

なんと言うか、こういう記事って私にとって息抜き的な記事なんですね。

息抜きというか、娯楽というか(笑)

こういう解剖学の記事を書くことは、ちょっとしたストレス解消にもなっています(笑)

そんなわけで、お付き合い頂ければと思います。

何かの参考にしていただけると嬉しいです。

踵立方関節の解剖学

 

立方骨と踵骨が構成する関節は踵立方関節と呼ばれ、横足根関節(またはショパール関節)の一つです。

踵立方関節の関節面は凹凸です。

立方骨側が凸で、踵骨側が凹です。

踵立方関節の運動軸は、床に対して52度の角度で後下方から前上方に向けて長軸方向で、回内回外の水平面の動きがあります。

また、回内回外の水平面の動きの可動域は25度とされています。

踵立方関節のバイオメカニクス

静止して立っている場合、踵立方関節は関節の動きに遊びがある状態です。

フレキシブルに動ける状態です。

関節の遊びがある状態は、安定はしていませんが、関節内の可動性は高く、自由に動きやすい状態です。

また、立方骨が回内運動をすると、関節は完全にかみ合い、遊びが無くなります。

底側・背側の踵立方靭帯のテンションが高まり、ガッチリと関節が嵌まり込む感じです。

関節の遊びがなくなる場合、関節面の接触面積が最大で、なおかつ靭帯のテンションもかかり、関節にとって最も安定する位置です。

踵立方靭帯の位置関係からすると、立方骨が回外をしても靭帯が伸びることになります。

ただ、関節面において回外運動では、回内運動時ほどはかみ合わないので、完全に遊びがなくなるとは言えません。

歩行時

この立方骨が回内運動・回外運動は、歩行中非常に重要です。

ヒールコンタクト時に、踵骨は内反位(距骨下関節回外)です。

踵骨が内反をするということは、立方骨は回内します。

立方骨が回内運動をするということは、関節は完全にかみ合い、遊びが無くなるということです。

「硬い足」となり、足首の安定性が高くなります。

その後、歩行時において踵骨外反、立方骨は回外運動します。

回外運動では、回内運動時ほどはかみ合わないので、関節に多少の遊びが出ます。

ということは、横足根関節(またはショパール関節)は可動性をもち、荷重の衝撃を和らげる事ができる「柔らかい足」になります。

そしてプッシュオフでは、再び踵骨内反、立方骨回内運動して「硬い足」になります。

距舟関節も締まることで横足根関節(またはショパール関節)全体が安定します。

後足部と中足部が一体化して地面を蹴り出すことが可能になります。

歩行時に踵立方関節が回内運動・回外運動できなければ、地面を蹴り出す力が上手く発揮できず、「立方骨障害」へと繋がります。

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 目立つ看板を出さずひっそりと口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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