産後1年以内に体型を戻そうとするのはやめましょう。
身体にとってデメリットの方が大きいのです。
変えるべきは栄養不足、寝不足で疲労困憊の身体ではありません。
出産後すぐに、産前の体型に戻すようにかける周囲のプレッシャーです。
SNSやマスメディアの影響もありますよね。
筋トレ系界隈の方も、産前の体型に戻すようなプレッシャー凄そうです。
健康よりも見た目の体型を優先しているダイエットは、問題が多いです。
約1年かけて大きく変化した身体を急激に戻すのはおかしい
身体や健康のプロを自称するならば、約1年かけて大きく変化した身体を1〜2ヶ月で急激に戻すようには考えません。
優先順位がおかしいです。
ホルモンの変化、寝不足、栄養不足、伸びた皮膚、一時は産前よりも大きくなった子宮などを考慮するならば、そんな1〜2ヶ月で元通りになるわけがありません。
「太った?」というプレッシャー
産前産後の体重増加やダイエットに関しても、「太らないようにしましょう」という雑なアドバイスだけが横行しています。
本来ならば、妊娠後期の糖尿病などの合併症を防ぐためのガイドラインに沿った指導ですが、指導方法が雑で精神論だけになりがちです。
出産に備えての責任感や身体の変化。
妊娠中にも関わらず周囲からの「顔が丸くなった?」という謎のプレッシャーも、産後の「痩せなきゃ」にも繋がります。
「骨格や骨盤の歪みが産前産後の太ったり体型の変化の原因です」というそれっぽいけど全く根拠のない謎理論のセールストークも横行しています。
セレブのお金をかけた理想像よりも、もっとリアルな現実
SNSやマスメディアの影響で、モデルや芸能人などの出産後も全く変わらない姿を見たことがあると思います。
セレブのようにお手伝いさんやベビーシッター、栄養士もいて、ワンオペ育児や家事もしなくてもいいのでしたら、睡眠も栄養もとれますし、自分の時間もありますよね。
自分の時間があれば、体型を戻すこともできるでしょう。
そんな環境は一般人には現実的に無理でしょう。
産前の体型に戻すダイエットと産後の「運動を始める」は違います
ダイエットと運動は別物で切り離して考えるべきです。
体型を戻すために運動というのは、時間がない育児中の方には効率が良くないです。
よくSNSやメディアで見かけるような産後の女性向けのエクササイズをちょろっとやったところで、体型の変化を感じることは難しいでしょう。
ダイエットは食事でほぼ決まります。
この運動をやれば激痩せする、というものはありません。
産後、気分転換や生活の質を上げるために運動を始めるというのは、素晴らしいと思います。