「朝起きると右腰が痛い!」
という患者さんは、臨床をやっていると遭遇することが多い症状です。
「朝起きると右腰が痛い!」という症状の原因は、単純の脊柱の可動性が少ないなどの問題もありますが、他にも様々な原因が考えられます。
「朝起きると右腰が痛い!」の方の多くは、男性に多い症状だったりします。
解説します。
右腰の前側は上行結腸
右腰の前側にあるのが大腸、上行結腸があります。
食事をして、食べたものは口→食道→胃→小腸→大腸と運ばれます。
上行結腸→横行結腸→下行結腸→S時結腸→直腸と運ばれます。
ちなみに、上行結腸は重力に逆らって食べたものを運搬するため、下行結腸の2倍くらい太いです。
下行結腸と右腰の筋肉などとは、結腸の間膜(mesocolon)やゲロタ (腎) 筋膜の前葉であるtoldt fusion fascia,(トルト筋膜)を介して連結しています。
つまり、食事をして下行結腸がフル稼働すると、右腰もフル稼働し、疲労して張って痛くなります。
特に、男性は女性に比べ食べる量が多いことが多く、起床時に右の腰が疲労しやすく痛みを訴える方が多いです。
起床時の腰の痛みを防ぐには
就寝前3時間くらいを目安に食事を済ませる。
食べてすぐ就寝しない。
暴飲暴食を避ける。
日頃から食べすぎないように心がける。
空腹の時間を意識して作る。
などを実践すると良いでしょう。