肩こりや腰痛の原因というと、「姿勢の悪さ」を連想される方は多いのではないでしょうか?
実際にネットなどで調べても、肩こりや腰痛の「根本原因は姿勢の悪さです!」という記述をよく見ます。
肩こりや腰痛を改善するために姿勢を正すわけですが、、、
ここでトラブルが発生する方がいらっしゃいます。
姿勢を正すと、「やたら疲れたり、息苦しかったり、気持ち悪くなったり、吐き気が出てくる」という症状です。
なぜ、良かれと思って姿勢を正したのに、逆に調子が悪くなってしまったのでしょうか?
姿勢を正す→横隔膜が活動低下→息苦しくなる→全身が緊張する→脳が身体に吐き気を起こさせることで、身体の活動できなくさせる
ということです。
姿勢を正すと、やたら疲れたり、息苦しかったり、気持ち悪くなったり、吐き気が出てくる理由を解説します。
姿勢を正すと、なぜ調子が悪くなるのでしょうか?
姿勢を正して、息苦しいということは、呼吸がうまくできていないということです。
呼吸がうまく出来なくなることが原因で、やたら疲れたり、息苦しかったり、気持ち悪くなったり、吐き気が出てくるということです。
なぜ、呼吸がうまく出来なくなるのでしょうか?
結論から言いますと、腰が反っていると適切な呼吸が行えなくなります。
また、胸郭(肋骨)の可動性も呼吸には影響します。
なぜ、腰が反っていると適切な呼吸が行えなくなるのでしょうか?
腰が反っていると、適切な呼吸が行えなくなる理由に、横隔膜という筋肉がうまく働かなくなることが挙げられます。
横隔膜が適正に活動できているかどうかは、胸郭(肋骨)や背骨の状態に依存します。
なぜかというと、横隔膜は背骨や肋骨に付着しているからです!
横隔膜は正しい背骨の状態、もしくは背骨を丸めた状態の方が活動しやすくなります。
ところが腰を反らせ、背骨を反った状態では活動低下、機能低下をします。
なぜ、横隔膜がうまく動かないと適切な呼吸ができなくなるのでしょうか?
横隔膜は、安静持の吸息活動の70~80%を担っています。
残りの20〜30%は、斜角筋や肋間筋が働いてくれています。
つまり、横隔膜が適切に機能しなくなるということは、吸息活動の8割がダメになるということです。
横隔膜が適切に機能しなくなるということは、息が吸いにくくなるということです。
横隔膜の活動低下こそが、息苦しさの正体なのです。
今回は、横隔膜を正しく機能させるにはどうすればよいか。 その基礎となる考え方をご説明していきます。
息苦しくなるということは、正しい姿勢ができていないことが原因
姿勢を正すと息苦しくなるという方の大半は、正しい姿勢という状態が把握できていません。
そこで腰を反らせるような、背骨を反らせるような姿勢を取ってしまいます。
腰を反らせて、背骨を反らせるよう姿勢は一見すると、姿勢は良いように見えます。
ところが、身体のバイオメカニクスから考えると、身体にとってはマイナスであることのほうが多いのです。
身体にとってはマイナスなことの代表格が「呼吸」です。
先ほども書きましたが、横隔膜は正しい背骨の状態、もしくは背骨を丸めた状態の方が活動しやすくなります。
ところが腰を反らせ、背骨を反った状態では活動低下、機能低下をします。
正しい背骨の状態とは、生理的なS字のカーブがある状態のことです。
要するに、正しい姿勢を意識的に取って、気持ち悪さや吐き気が出るということは、「吐き気を起こさせることによって、身体の活動を行わせないようにしている」のです。
つまり、「正そうとして取った姿勢」が「実は正しくない姿勢」のため、脳から危険信号として「気持ち悪さや吐き気」が出るのです。
「頑張って正した姿勢」を脳が「その姿勢やめなさい!」と言っているのですね。
呼吸が適切にできないということは、身体に大きな影響が出ます
呼吸が適切にできないと、身体のあらゆる場所が緊張状態になります。
正しい姿勢と取ってくださいと言うと、意識して顎を引く方がいらっしゃいます。
実は意識して顎を引くことは、あまり適切な行為ではありません。
顎を意識して引くと、脳に対してストレスがかかるからです。
吐き気というのは、いわば脳からの危険信号です。
吐き気を起こさせることによって、身体の活動を行わせないようにしているのです。
つまり、「正そうとして取った姿勢」が「実は正しくない姿勢」のため、脳から危険信号として「気持ち悪さや吐き気」が出るのです。
「頑張って正した姿勢」を脳が「その姿勢やめなさい!」と言っているのですね。
身体にとって明らかに良くないことが起きていることを、わざわざ意識的に行う必要がありません。
「あなたの身体にとってどういった姿勢が正しいのか?」専門家に教えてもらった方が良いでしょう。