コラム

姿勢を常に意識しないと施術してもすぐに戻る?

新規でいらした方によく聞かれることがあります。

特に施術後に

「どういうセルフケア、ストレッチをしたら良いですか?」

「どういう風に姿勢を意識すれば良いですか?」

なぜこんなことを聞くのかと思い、聞いてみたら施術が戻ってしまうのを恐れてのことでした。

以前に施術を受けていたところでは、「姿勢を意識して、セルフケア、ストレッチをしっかりやらないとすぐに戻りますよ」

と口うるさく言われていたそうです。

確かに、昔駆け出しだった頃、勤めていたところでは、私も同じようなニュアンスのことを言ってました 笑

ちゃんと施術ができていれば施術は戻りません。

施術は神経→関節→筋肉の順番で行うことが基本です。

もっと言うと、筋骨格系、内臓系、頭蓋仙骨系全てに平等に施術する必要があり、ちゃんと施術が行えていれば戻りません。

私も駆け出しの頃は、そうでしたが施術が戻ってしまうというのは、ちゃんと施術が基本どおり行えていないということでもあります。

筋肉だけへの施術、背骨だけの施術、神経だけの施術、頭蓋骨や内臓だけへの施術、ファシアだけの施術、、、施術が足りていないので、戻ります。

施術が不十分なので、あれこれやれとか、気をつけろとなるわけです。

こうやって理論武装することで

「腰痛や肩こりが良くならないのは施術は悪くありませ。姿勢の意識が足りないのと、セルフケア、ストレッチをしっかりやっていないので良くならないのです。」

と私の施術は悪くない、あなたの努力が足りないから痛いままなのだと、という理論武装です。

前のブログでもさらっと書きましたが、姿勢は意識してもどうなるものでもありません。

逆に聞きたいところですが、わずか数センチ、頭の位置や肩の位置を動かして、そんなに劇的に痛みは不調が改善するものなのでしょうか?

私自身が、姿勢を意識しても1ミリもよくならなかったので、患者さんに何も言いません。

自分が良いと思えないものを、人に勧めることはできませんね。。。

 

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 目立つ看板を出さずひっそりと口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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