「腕のゆがみ・ねじれ」がきっかけで、様々な身体の不調が出ることがあります。
- お腹の張り
- 背中の張り
- 肩こり・首こり
- 腰の痛み
- 呼吸が浅く疲れやすい
- 膝の痛み
- 足の張り
書いていくと、キリがありませんが、様々な身体の不調のきっかけになることもあります。
「腕のゆがみ・ねじれ」をとっていくことで、肩こりや腰痛が一気に緩和するということも少なくありません。
ところが、一般的に「腕のゆがみ・ねじれ」を取る施術というのは抜け落ちがちです。
今までたくさんの治療院を渡り歩き、様々な施術を受けてきた方でも、腕は施術から抜け落ちていることが多いです。
これまで手付かずだった部位を調整が入ることで、身体が一気に変わることも珍しくありません。
これは、私の施術がすごいということでもなく、これまで施術で抜け落ちている部位があっただけです。
そんな「腕のゆがみ・ねじれ」を取る整体について解説します。
「腕のゆがみ・ねじれ」が取れると、どうなりますか?
「腕のゆがみ・ねじれ」が取れると、身体が単純にラクになります。
具体的には
- 姿勢が変わる
- 肩こり・腰痛がラクになる
- お腹の張りが取れる
- 呼吸がしやすくなる
- 身体全体のこわばり・張りがラクになる
- 膝や足がラクになる
- 骨盤の位置が変わる
- 背中がラクになる
書いていくとキリがありませんが。
大雑把なやり方ですが、1つ手法をご紹介します。
仰向けに横になって、手のひらを上に向けるようにしてみてください。
その状態で、ゆっくりと呼吸しているだけで、身体が緩んでラクになる感じがわかると思います。
なぜ腕はねじれる?
現在人は、とにかく手を使うことが増えました。
パソコンやタブレット、スマホなんて最たるものですね。
かと言って、今更パソコンやタブレット、スマホなしで生活するというのは、なかなか難しいですよね。
特に、腕を捻って手の平を下に向ける動作を多用していることがわかります。
身体の構造上、身体を捻ったり、腕を捻ることで、身体の反発を生み、力を使わずに身体がラクに仕えているという側面もあります。
例えば、スポーツなんかでも、
- ひねる動き
- 捻る動き
を多用していることがわかります。
逆にいえば、ひねる・捻る動きがないスポーツはないと言っても過言ではありません。
少し話がそれましたが、腕を捻って手の平を下に向ける動作を多用することで、効率よく身体を使っているともいえます。
腕を捻って使うことで、効率よく身体を使うことができますが、引き換えに様々な代償もあるということです。
また、腕がパンパンに張っているかたも多いですが、腕のねじれが取れることで、一気に緩むことが多いです。
腕の解剖学
専門的になってしまいますので、細かい部分は省力します。
腕の筋肉は肩甲骨に付着している筋肉が多いのです。
つまり、腕と肩甲骨はセットで動きます。
「腕のゆがみ・ねじれ」を取ると、肩甲骨に変化が出るということですね。
腕・肩甲骨の動き
肩甲骨の回旋運動は、
- 上方回旋
- 下方回旋
- 内旋
- 外旋
- 前傾
- 後傾
です。
上肢の挙上時、肩甲骨は上腕骨の運動に連動します(肩甲上腕リズム)。
このとき、肩甲骨は上腕骨頭の基盤となっています。
そのため、肩甲骨が胸郭上で不安定な場合、上腕骨頭の運動障害が引き起こされ、インピンジメント症候群等の問題が発生します。
肩甲骨外在筋群の作用
僧帽筋 | 肩甲骨の内転(後退)挙上、上方回旋、頭頚部の伸展、下制 |
前鋸筋 | 肩甲骨の外転、上方回旋、下方回旋、肋骨の挙上 |
大菱形筋・小菱形筋 | 肩甲骨の内転、挙上、下方回旋 |
肩甲挙筋 | 肩甲骨の挙上、下方回旋 |
小胸筋 | 肩甲骨の下制、下方回旋、肋骨の挙上 |
大胸筋 | 肩甲骨の外転(前突)、肩関節の内転、屈曲、内旋、水平屈曲、吸気の補助 |
広背筋 | 肩甲骨の内転、下方回旋 肩関節の伸展、内転、内旋 |
肩甲骨内在筋群の作用
三角筋(前部、中部、後部) | 前部: 肩関節の屈曲、内旋 外転、水平屈曲 中部: 肩関節の外転 後部: 肩関節の伸展、外旋、外転、水平伸展 |
大円筋 | 肩関節の伸展、内転、内旋 |
肩甲下筋 | 肩関節の内転、内旋 |
棘上筋 | 肩関節の外転 |
棘下筋 | 肩関節の外旋、外転、内転 |
小円筋 | 肩関節の伸展、内転、外旋 |
烏口腕筋 | 肩関節の内転、屈曲の補助、水平屈曲 |
参考文献
https://www.physio-network.com/corrective-exercise-what-are-we-correcting/
https://bjsm.bmj.com/content/54/12/698
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3945018/