「私の骨盤は歪んでいますか?」
同業の先生ならば、こんな質問を患者さんにされて困惑した先生も多いのではないでしょうか?
角が立たないように、患者さんに説明したいところですが、なかなか難しいですよね。
SNSでは、ずっと骨盤は歪む・歪まない論争が起きていますしね。
なぜ患者さんは自分の骨盤が歪んでいると感じるのか?
臨床をしていてざっくりと3つのパターンに分けられることに気がつきました。
もっとあるかもしれませんが、まあとりあえず(笑)
1 痛みや違和感がある
骨盤の歪みの自覚がある方のほとんどが、腰に痛み・違和感、骨盤周囲に痛みや違和感、股関節に痛み・違和感があることが多いです。
また、痛みや違和感は無くても股関節の可動域制限に左右差がある場合にも、骨盤が歪んでいると自覚しがちです。
腰や股関節・骨盤の痛みや違和感、股関節の可動域制限に左右差が消失すると「骨盤が整った」と感じる方は多いです。
腰や股関節・骨盤の痛みに何の主訴もなければ、骨盤の歪みを自覚するのは難しいでしょう。
2 脚の長さが違うという自覚がある
「脚の長さが左右違う」=「骨盤が歪んでいる」
このような感覚を持つ人のほとんどが、股関節に外転拘縮があります。
股関節に外転拘縮があると、歩行に影響が出るため「脚の長さが左右違う」と自覚しがちです。
そのため、「脚の長さが左右違う」=「骨盤が歪んでいる」と自覚しがちなのです。
3 セールストーク
整体院のセールストークで「脚の長さが左右違う」=「骨盤が歪んでいる」と言われがちです。
整形外科でも自費施術を取り入れているところだと、セールストークで脚の長さが左右違う」=「骨盤が歪んでいる」言っているようですね。
この話を聞いた時は驚きました。
実際のところ、整体院などで精密な測定なしに「骨盤が歪んでいます」と証明することはできません。
本来ならば、レントゲンやCTなどで精密な測定をしなければ「骨盤が歪んでいます」と証明できないでしょう。