椎間板ヘルニアについての論文の紹介です。
ヘルニアは1年くらいで大体半分くらいになります。
その後に症状が出るかは周囲の炎症状態によります。
論文とは関係ないですけど、椎間板ヘルニアの神経圧迫でワーラー変性とかって起きないのかな? と思ったりします。
この論文は
- 保存的治療を受けた腰椎椎間板ヘルニア患者を含むこと
- 腰椎の画像評価を少なくとも2回実施すること
- 過去に腰椎手術、脊椎感染症、腫瘍、脊椎すべり症、または脊柱管狭窄症を患った患者を除外すること
という条件下のもと行われました。
結果:
自然治癒率は、椎間板分離症で96%、椎間板脱出症で70%、椎間板突出症で41%、椎間板膨隆症で13%でした。
椎間板ヘルニアの完全治癒率は、分離椎間板で43%、脱出椎間板で15%でした。
結論:
ヘルニアは1年くらいで大体半分くらいになります。
その後に症状が出るかは周囲の炎症状態によります。
椎間板ヘルニア組織は自然退縮する可能性があり、保存的治療により完全に治癒する可能性があります。
椎間板脱出および分離を呈する患者は、椎間板の突出または膨隆を呈する患者と比較して、自然退縮する可能性が有意に高く、椎間板分離を呈する患者は椎間板脱出を呈する患者と比較して完全退縮率が有意に高かった。
参考論文