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グーグル症候群(google症候群) 症状をググりすぎて不安になったことはありませんか?

グーグル症候群(google症候群) 症状をググりすぎて不安になったことはありませんか?

Google症候群って聞いたことありますか?

Google症候群とは、、、

自分の病状を知ろうとネットで検索した結果、サイトに書かれている治療法を鵜呑みにしたり、深刻な病名が出てくると「これだ」と思い込んでしたりする「症状」

インターネットで健康や病気に関する情報を調べすぎて、余計不安に陥ってしまう症状

現代では気になる症状をググり、奇病や重病にかかったと思いこんだり誤った情報を得たりする人が絶えないという。

5分の1の女性は、ネットの誤診で重い病気にかかっていると勘違いし、不必要な心配をしたという。

といったものです。

まあ、よくあるがちですよね。

病院などでも、医師が困っているそうです。

ある大学病院の医者はこのように証言しています。「以前からテレビの健康情報番組やドラマを見て、自分はこの病気じゃないかという人は多くいましたが……。とくに大学病院はそのような患者さんが多いですね。自分がこの病気だと信じてこんでしまっているのに、小さな病院ではその診断をしてくれない。だから病院を転々とするんです。そして大きな病院だったらきっとその病名を診断してくれるに違いないと流れ着くわけです。」

治療院を転々とする方もこの傾向が強い気がします。

私の痛みの原因は、「〇〇に間違えないのに、そこを治療してくれる先生がいない!」

といった感じでしょうか。

または、「〇〇を治療してくれても良くならないのは、先生の腕が悪いか、治療法が悪いに違いない」

などと、判断し、治療院を転々とするわけです。

「原因は〇〇じゃなくて、△△ですよ」

「いくら〇〇を治療しても治りませんよ」

と言われても、、、

「何をいっているんだ? この先生は???」

となってしまい、受け入れられないのです。

そして、自分のやり方に固執し、自分のやり方で直してくれる先生を探し、ジプシーのように彷徨うのです。

主観は偏見

自分の主観は偏見だと言われています。

要は、自分が見たいように世の中を見ているわけです。

見たくないもの、興味がないものというのは、目や耳に入ってきません。

例えば、ファイナンシャルに興味がない方は、株価や為替の相場など、単に数字の羅列にしか見えませんし、何の面白みも無いと思います。

これが、ファイナンシャルに興味がある方でしたら、食い入るように覗き込み、何時間眺めていても飽きないという方もいるかと思います。

スポーツなどもそうですね。

RAS

脳にRAS(網様体賦活系)というフィルターのような機能があります。

毎秒毎秒、五感を通じて入ってくる情報は、すべて受け取っていたら処理しきれません。

脳をフル稼働させたら、すぐに餓死してしまいます。

そのくらいのエネルギーが必要です。

そのため、RASによって、必要な情報と必要でない情報を振り分けているのです。

RASシステムがあるからこそ、私たちは正常な意識状態を保つことができています。

そのRASというフィルターのおかげで、私たちは「重要なもの」しか見えないようになっているのです。

たとえば「iPhone欲しいなあ」と考えはじめたとたんに、何をしていてもiPhoneを人が目につくんです。

もちろんiPhoneユーザーが突然増えたのではありません。

これまでは脳に認識されてなかっただけなのです。

昨日までと同じ考えなら、昨日までと同じような情報しか入ってこないのです。

自分が欲しい情報だけを脳に入れている

ググって、公平に情報を調べているつもりでも、公平ではないのです。

無意識のうちに自分が得体情報だけを脳に入れているのです。

例えば 

タバコ 身体に良い

タバコ 健康に良い

などと調べると、タバコは身体に悪いという情報が書いてあっても、目に入ってこないのです。

まあ、自分の意に反した情報というのは無意識に見たくないわけです(笑)

タバコは身体に良いという情報を集めようとして、ググっているわけですから、タバコが身体に悪いなどという情報は脳にとっては不必要です

ググってもググっても・・・

いくら検索しても、脳に固定概念が付いてしまうと、新しい情報というのは入ってこないわけです。

新情報が入ってくるわけではないので、ググってもググっても不安になるだけということです。

考え方そのものを変えないと、目に見えるもの、聞こえるものは変わらないのです。

自分だけで考えている限り、どうしても盲点が生まれます。

専門家にアドバイスを求め、盲点を外す必要があるでしょう。

日本だけではないと思いますが・・・

 失敗の本質という本に書かれたことです。

アメリカ人は足に合わせて靴を変える。

日本人は靴に合わせて足を変える。

例えば零戦も、今あるものをベースに考えると最高傑作だと言われています。

今あるもののベーズそのものを変えるという発想が乏しいのか、もしくは前例がないという理由で握る潰されてしまうのか。

日本の科学技術の最大の欠点は、独創的なアイデアを生み出す技術者を、つぶしてしまう事だと言われています。

日本人は、独創的なアイデアを生み出すことはできないのではなく、そういう独創的なアイデアを生み出す人材を・・・ 出る杭は打つってことなのかなと。

日本人の脳内にはびこる江戸時代から延々と続く根っからの封建主義。 

考え方そのものを変えるというのは、日本人には苦手なことなのかもしれません。

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 目立つ看板を出さずひっそりと口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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