「産後は骨盤が開くので骨盤矯正をして締めないとダメ!」
という文言を見たことがあると思います。
- 「骨盤は開くと❌」
- 「骨盤を締めると○」
というのが定説になっているように思えます。
- 「そもそも骨盤矯正にエビデンスないだろ?」
- 「そもそも骨盤は開かねーよ!」
とお怒りの同業者の先生もいらっしゃると思います。
その辺の議論を始めるとキリがないので、そっと置いておきます。
「骨盤は開くと❌」「骨盤を締めると○」について調べてみました。
アメリカのガイドラインでは「骨盤を開いた方が○」でした
結論から言うと、アメリカのガイドラインでは「骨盤を開くことが慢性骨盤痛に効果的」となっていました。
いわゆる日本の骨盤矯正の「骨盤を開く・締める」の骨盤を開くというのとは少し違うのかもしれませんが・・・
慢性骨盤痛 Chronic Pelvic Pain Syndromeというと欧米では慢性前立腺炎、間質性膀胱炎、子宮、炎症性腸疾患など骨盤内臓器由来の疼痛を指します。
直腸診は診断時に行うそうです。
直腸診ですから。肛門に指を突っ込んで検査・診察するということですね・・・
骨盤底筋群マッサージは米国ガイドラインでも高い位置にあるそうです。
このガイドラインも、日本の骨盤矯正のとは少し違う印象です。
日本の骨盤矯正では、肛門に指を突っ込んで検査・診察はしないでしょう・・・
日本の場合、多くの治療院では「骨盤矯正で出産などで骨盤が開いた女性の痛みを改善する」と謳っています。
アメリカのガイドラインでは「骨盤を開くことが慢性骨盤痛に効果的」となっているのです。
あれれ?
ということは、アメリカ人と日本人は骨盤の構造がは真逆なのでしょうか?
正確には
仙骨の外側の2指幅の点で、医師は、痛みを誘発するために15秒間、仙結節/脊椎靭帯に強い圧力を加えるために人差し指を使用した。
その後、骨盤底筋と尾骨と仙骨の間の関節は、同時に人差し指を用いて60秒間背側に強制的に膨張させた
となっています。
つまり「わざと痛くなるように人差し指で痛みを誘殺するように押した後、直腸に指を入れて仙結節/脊椎靭帯を60秒押し続けた」
となっています・・・
医学的根拠に基づく骨盤矯正を行うには
「直腸に指を入れてて仙結節/脊椎靭帯を60秒背側に強制的に膨張させて骨盤を開く」
となるのでしょうか・・・
古い整体やカイロプラクティクの本には
「手袋して尻の穴に指突っ込んで尾骨を調整した」
「手袋して口の中に指突っ込んで尾骨を調整した」
みたいな写真もたくさん出てきますので、大昔はメジャーだったのかもしれませんね。
骨盤矯正を本格的に受けるには、
「直腸に指を入れてて仙結節/脊椎靭帯を60秒背側に強制的に膨張させて骨盤を開く」
ということですから、かなりの覚悟を持って施術を受けに行く必要がありますね・・・
まとめ
アメリカのガイドラインでは「骨盤を開いた方が○」でした。