現代人は姿勢で悩んでいる方が多いです。
90%の方がいわゆる首猫背の状態とも言われています。
首猫背というのは、専門的にいうと「フォワードヘッド」・「前頭位」といいます。
首猫背と口呼吸について解説します。
フォワードヘッド(首猫背)だと顎が出る?
首猫背の状態は、顔が前に出ている状態ですね。
顔が前に出ると、連鎖的に顎が挙がります。
顎が挙がらないと前方を見れないからです。
デスクワークなどは、どうしても顔が前に出て、顎が上がってしまうはずです・・・
顔を前に出して、顎を挙げながらキーボードを叩いているはずです。
顔が前に出て、あごが挙がった姿勢をしている方の多くは、肩こり・頭痛、腰痛を抱えているのではないでしょうか?
肩こりや頭痛がひどくなると、気分が悪くなったり、貧血になりやすかったり、めまいが出ることもあります。
こういった症状が出てしまう要因の1つに、顔が前に出て、あごが挙がった姿勢だと椎骨脳底動脈という動脈の通り道が狭くなることが挙げられます。
椎骨脳底動脈という動脈の通り道が狭くなることで、脳への血流が少なくなり、貧血が起こったり、めまいが出やすくなるということですね。
また、浅側頭動脈という頭の横側に向かう血管が圧迫されることで、こめかみから側頭部などの頭痛が起きることもあります。
男性よりも女性に多い印象ですね。
改善していくには、姿勢や呼吸なども含め、身体を変えていく必要があります。
フォワードヘッド(首猫背)だと口呼吸になる?
首猫背の状態は、顔が前に出ている状態ですね。
顔が前に出ると、連鎖的に顎が挙がります。
顔が前に出ると、連鎖的に顎が挙がります。
吸気は鼻から行うことが基本です。
口が開くと鼻呼吸がやりにくくなります。
口が開くと口呼吸がやりやすくなります。
試しに、口を開けた状態で鼻から吸う場合と閉じて吸う場合とを比べてみてください。
明らかに開けている場合の方が鼻から吸いにくくなります。
首猫背(フォワードヘッド)になることで口が開きやすくなるのは、解剖学的に舌骨下筋群(胸骨舌骨筋・肩甲舌骨筋・甲状舌骨筋・胸骨甲状筋)が伸張させられることで、下顎骨が下方後方へ引っ張られることに起因しています。
首猫背(フォワードヘッド)になることで解剖学的に舌骨下筋が伸張され、開口しやすくなるという事ですね。
口呼吸が身体に与える影響
首猫背(フォワードヘッド)になって、口が空くと鼻呼吸がしにくくなります。
口呼吸が増える事で、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、1回あたりの換気量が低下するため、どうしても1分間あたりの呼吸の回数が増えます。
呼吸の回数が増えると交感神経優位となり、その状態が常態的に続くこととなります。
また、呼吸回数が増える事で徐々に主吸気筋である横隔膜が疲労し、機能低下します。
横隔膜が機能低下することで、腹圧が高まりにくくなり、脊柱、特に腰椎の安定が低下します。
腹圧は姿勢の維持に大きく関わっています。
まとめ
首猫背の状態は、顔が前に出ている状態ですね。
顔が前に出ると、連鎖的に顎が挙がります。
顔が前に出ると、連鎖的に顎が挙がります。
顎が上がると鼻呼吸が行いづらくなり、口呼吸がメインになります。