「顎関節症なのですが整体は効果がありますか?」
という問い合わせをいただくことがあります。
顎関節症といとことで言っても、違和感だけでなく激しい痛みを伴う場合もあり、日常生活に大きな支障をきた場合があります。
そのため顎関節症と言っても一概には言えません。
顎関節症の原因も様々で、明らかに噛み合わせや関節自体に問題があるケースの場合は、歯科医院や口腔外科に行くべきでしょう。
顎関節症に対して整体が有効なケースは「色々な歯医者や口腔外科で診て貰ったが、どこも悪くないと言われた」というケースです。
俗にいう原因不明と言われたケースです。
こういったケースの場合は、顎関節自体に問題がなく、整体で全身の状態を改善することで、顎関節症が改善が見込めるケースもあります。
繰り返しになりますが、顎関節症に対して整体が有効なケースは
「色々な歯医者や口腔外科で診て貰ったが、どこも悪くないと言われた」
というケースです。
顎関節症と言っても顎関節が悪くないケースもある?
「色々な歯医者や口腔外科で診て貰ったが、どこも悪くないと言われた」
というケースもあります。
こういったケースで痛みを伴う場合には、ペインクリニックを紹介されるケースも多いようです。
また、一時期流行ったケースとしては
「〇〇さんの顎関節症の原因はストレスです!」
と言われ、カウンセラーを紹介されるケースですね。
色々な体操やストレッチなどを処方されるケースもあります。
医学的にみても、そのくらい顎関節症は多岐に渡るということですね。
顎関節症と診断をされ、どこも悪くないと言われた場合、顎関節だけに囚われず、様々な角度から考えてみても良いのかもしれませんね。
顎関節症に対して、整体が必ず効果があるとは言えませんが、大きく改善するケースもあります。
選択肢の1つに入れても良いのかもしれませんね。
顎関節症は天気の影響も受ける?
最近の研究でわかってきたことなのですが、顎関節症は天気の影響も受けます。
天気の影響というと頭痛や偏頭痛が一般的ですよね。
実は、顎関節症は天気の影響も受けます。
天気の変化で痛みにより影響を受けやすかったのは片頭痛です。
特に気圧と気温の変化が関係しています。
天気の変化による痛みの変動が大きいのは意外にも顎関節症です。
一言で痛みといっても影響の度合いが違うようです。
天気
参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17403039/
Kelman, L. The triggers or precipitants of the acute migraine attack. Cephalalgia 27, 394-402, doi:10.1111/j.1468-2982.2007.01303.x (2007).
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19273827/
Mukamal, K. J., Wellenius, G. A., Suh, H. H. & Mittleman, M. A. Weather and air pollution as triggers of severe headaches. Neurology 72, 922-927, doi:10.1212/01.wnl.0000344152.56020.94 (2009).
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15186304/
Prince, P. B., Rapoport, A. M., Sheftell, F. D., Tepper, S. J. & Bigal, M. E. The effect of weather on headache. Headache 44, 596-602, doi:10.1111/j.1526-4610.2004.446008.x (2004)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28244179/
Cioffi, I. et al. Effect of weather on temporal pain patterns in patients with temporomandibular disorders and migraine. J Oral Rehabil 44, 333-339, doi:10.1111/joor.12498 (2017).
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28244179/
Cioffi, I. et al. Effect of weather on temporal pain patterns in patients with temporomandibular disorders and migraine. J Oral Rehabil 44, 333-339, doi:10.1111/joor.12498 (2017).
https://springerplus.springeropen.com/articles/10.1186/s40064-015-1592-4
Okuma, H., Okuma, Y. & Kitagawa, Y. Examination of fluctuations in atmospheric pressure related to migraine. Springerplus 4, 790, doi:10.1186/s40064-015-1592-4 (2015).
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/50/18/50_18_1923/_article/-char/ja/
Kimoto, K. et al. Influence of barometric pressure in patients with migraine headache. Intern Med 50, 1923-1928 (2011).
天気で顎関節の調子が悪くなるメカニズム
気圧が下がる
⇩⇩⇩⇩⇩
内耳の気圧センサー感知
⇩⇩⇩⇩⇩
視床下部を通じて交感神経亢進
⇩⇩⇩⇩⇩
ノルアドレナリン血中放出
⇩⇩⇩⇩⇩
ノルアドレナリンが侵害受容器刺激活動亢進(痛みを感じる神経を刺激)
⇩⇩⇩⇩⇩
ノルアドレナリンが血管収縮を促す
⇩⇩⇩⇩⇩
ノルアドレナリンが血液中のマクロファージ・肥満細胞活性させ、ヒスタミン、TNFα放出し痛みを感じる神経を刺激
⇩⇩⇩⇩⇩
ノルアドレナリンが副腎髄質に働きかけアドレナリン分泌促進
⇩⇩⇩⇩⇩
痛みを感じる神経を刺激
現時点では上記のメカニズムが有力とされています。
このメカニズムに、様々な介入を整体で行うことで、顎関節症が改善が見込める場合もあります。
まとめ
顎関節症に対して整体が有効なケースは
「色々な歯医者や口腔外科で診て貰ったが、どこも悪くないと言われた」
というケースです。