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膝の内側の痛みの原因とは?
膝が痛いと言うと、膝に問題があると思っているかもしれません。
例えば「変形性膝関節症」と呼ばれる疾患。
膝が痛いと病院に行って、この「変形性膝関節症」と言われた方は多いのではないでしょうか。
実際には、それほど変形が進んでいないように見えるのに、「変形性膝関節症」と言われ、納得がいかない方もいるのではないでしょうか。
それほど変形していないのに、膝が痛くなるのは、何が原因なのでしょうか?
どういう動作をすると膝が痛いのか?
まずは、
「どういう動作をすると膝が痛いのか?」
を観察する必要があります。
人間の動作の基本は主に3つです。
「立つ」「座る」「歩く」の3つです。
「座っている時だけ、膝が痛い」
という方は、まずいないかと思います。
「立っている時」
「歩いている時」
に痛みが出ることが多いのではないでしょうか。
これは、なぜでしょうか?
立っている時、座っている時に地面と接しているのは足首だけです。
土台である足首に問題があるので、結果として膝に痛みが出てしまうのです。
足首の過剰回内
足首は、上の図を見ていただければわかりますが、小さな骨の結合体です。
精密機械のように、実に複雑で細かい動きをしています。
表題にも書いた通り、O脚やX脚の方の足をチェックすると、過回内(オーバープロネーション)がおきています。
画像参考元 http://bullion.co.jp/archives/43
なおかつ、土踏まずが低下して、外反母趾や、扁平足になってしまっているため、ぱっと見で足首が過回内になっているのがわかりにくい方も多いです。
足首の過回内が、膝の痛みとどんな関係があるのか?
と思いますよね。
画像参考元 http://bullion.co.jp/archives/43
上の図を見ていただければわかるのですが、足首がまっすぐではないので、すねの骨(脛骨や腓骨)が捻れます。
すねの骨が捻れれば、膝が内旋します。
わかりやすく書くと、本来の膝の位置より、内側に巻き込まれてしまっているのです。
膝が内側に巻き込まれてしまうので、膝に痛みが出てしまうのです。
舟状骨と第一中足骨に問題がある
第一中足骨
舟状骨

膝の内側に痛みがある方の足首をチェックしますと、この2つの骨に問題が出ていることが多いのです。
舟状骨と第一中足骨という骨です。
足首が過剰回内を起こし、舟状骨と第一中足骨が、本来あるべき位置から逸脱してしまっています。
膝の内側に痛みがある方は、外反母趾気味の方が多いですよね。
舟状骨と第一中足骨に問題が起きているので、外反母趾になってしまっているというのもあります。
膝のリハビリを行っても痛みが取れない・・・
膝はそれほど変形していないのに、膝周りのリハビリを行っても、膝をいくら鍛えても、膝の痛みが取れなかった方もいると思います。
そういった方は、上記に書いたように足首自体にに問題が起きている可能性があります。
膝も診て貰った方がいいのですが、足首を診てもらった方がいいでしょう。