O脚・X脚

固い、太いふくらはぎ・・・ 膝下が太くなるメカニズムについて解説します。

  • 固くて、太いふくらはぎ・・・
  • いつもカチカチでパンパンなふくらはぎ ・・・
  • 正面からみると、ふくらはぎがかなり太く見える・・・
  • とにかくすぐに足が疲れる・・・
  • ファッションで足を出すことに躊躇する・・・

色々とリサーチして、セルフケアをやってみてもイマイチ合っているかわからない・・・

こんな相談をいただくことがあります。

なぜ、ふくらはぎが固く太くなり、膝下が太く見えてしまう理由に「脚がねじれてしまっている」ということが挙げられます。

「脚がねじれてしまっている」ために固くなって、どうしても脚が太く見えてしまうのです。

「ふくらはぎが固く太くなり、膝下が太く見える」メカニズムを解説します!

「ふくらはぎが固く太くなり、膝下が太く見える」メカニズムとは?

「脚がねじれてしまっている」ということ。

もっというと、

「足がねじれて横に倒れている」のです。

さらに多くの方が

  • 膝が完全に伸ばせない
  • 膝を伸ばした際に、下腿(脛骨腓骨)が外旋できない、または内旋する

という現象が起きています。

この現象には、スクリュー・ホーム・ムーブメント(screw home movement)という身体運動が大きく関わっています。

screw home movementを簡単に説明します。

膝関節を伸展していくと、最終伸展時 にスクリュー・ホーム・ムーブメント(screw home movement)と呼ばれる 下腿(脛骨腓骨

のごくわずかな外旋運動が起きます。

スクリュー・ホーム・ムーブメント(screw home movement)によって、膝関節の安定性が増加させることができます。

SHMは、膝関節を安定させて、完全に伸ばす際の、下腿(脛骨腓骨)のごくわずかな回旋運動なのです。

立位や荷重位では下腿は足部を介し て地面に固定されているので、自由に下腿(脛骨腓骨)が外旋することはできません。

closed kinetic chain の状態です。

しかし SHMのモーションを使わないと膝は伸ばせません。

どうなっているかと言いますと、下腿が動かないで、大腿骨がクルッと内旋します。

通常の場合は、下腿が動かない代わりに、大腿が内旋して、リバースのような動きをしているということです。

しかし、ふくらはぎがねじれている方は、そのようには動きません。

つまり、うまく大腿骨が内旋できなくなっています。

そうすると、膝を伸ばすためには下腿が外旋す るしかないので、地面に足部が固定されているにもかかわらず、下腿を強引に外旋させることになります。

強引に下腿が外旋してしまうと、カップリングモーションで下腿は外側に倒れる動きを行います。

このように、ふくらはぎがねじれて倒れてしまうのです。

さらに、下腿を外旋させるためには、足部の外側のアーチが邪魔になり、足部の外側のアーチをつぶすと自由に動けるようになります。

外側のアーチがつぶれると、内側のアーチも外側のアーチに乗っているの で、内側アーチもつぶれます。

人によっては、外反母趾は回内足も併発している場合があります。

固い、太いふくらはぎを改善するためには、まずは膝が伸びるようにする必要がありますが、膝を完全に伸ばすため には SHMを誘導する必要があります。

膝を他動的に伸ばしてながら、下腿(脛骨腓骨)の外旋を誘導すると膝が伸びてくるということは非常に多いです。

ではなぜ SHM が、逆(内旋) になってしまっているのか?

この現象を改善することが「固い、太いふくらはぎ」を改善するカギとなります。

「固い、太いふくらはぎの方」は、脛骨が前方に突出している?

前述した通り、固い、太いふくらはぎと SHM の関係を書いてきました。

なぜ、 SHM がリバースになったり、働かなくなるのでしょうか?

これには、前十字靱帯(ACL)と後十字靱帯(PCL)が大きく関わってきます。

もちろん LCL、MCLも関 係してきますが、特にに影響が大きいのがACLとPCLです。

もともと靱帯のゆるい方の SHM  を測定してみると、20代でも SHM が発生しません、

さらに測定していくと、そういう方たちはみな関節弛緩性テストで陽性だったという研究結果があります。

もともと大腿骨の内側顆と外側顆の曲率半径は、内側顆のほうが大きいため、膝が完全伸展するためには、脛骨が外旋しなくて はなりません。

つまりSHMが起きないと膝が伸びないわけですが、SHMはACLをはじめとする膝の靱帯の緊張で誘導されます。

膝が伸びて行くときに脛骨がどのくら い前方に移動するかを、内旋群と外旋群で比較すると、内旋してしまう人たちは脛骨が大きく前方に移動してしまうという研究結果があります。

つまり、ふくらはぎがねじれている方達の多くが靱帯がうまく効いてい ないということになります。

特に、ACLとLCLの弛緩性が認めまれています。

年配の方で、いわゆるO脚の方が多いのも、 ちょうど靱帯の緊張が低下してくる時期と一致します。

「若くて外旋しない人たちはどうして?」

というと。「 general joint laxity 」が陽 性だったということに尽きます。

general joint laxity(Carter、Wilkinson、以下GJL)とは、

「靭帯損傷などの外傷が存在せずに,生来的に靭帯や関節包が緩い場合」と定義されます。

特に女性に多く、明らかな臨床症状は認められない場合が大半です。

ふくらはぎがねじれている方達にテストを行ってみると靱帯が、もともとゆるくて脛骨が前に大きく出てしまう人たちであり、いわば靱帯が効いていないということです。

この研究は、新潟大学のグ ループが縦断的に20 年くらいかけてリサーチしています。

若い時期の健診のときには膝 OA になっていない人たちで、どういう人が 10 年後、20 年後に膝 OA になるかを 調べているのですね。

肥満であるとか、もと もとのアライメントとか、いろいろな要素 で調べていますが、リスクとしてもっとも 大きかったのはgeneral joint laxityでした

SHM がリバースになってしまう原因と脛骨が前方に 大きく移動することは相関が高いのですが、脛骨が前方に出てしまうという事実が大きな問題になります。

また、ACL損傷を手術 しないで放置した場合も、最終的にはほとんどの人が膝の変形につながります。

つまり、SHMに異常が起 きるということは、膝の伸展制限が起きて来ること

  • 靱帯に過剰な負担がかかって いる
  • そもそも靱帯がゆるい

ということが、脛骨が前 に出てしまって、SHM が逆回旋になり、足部のアーチを潰し、ふくらはぎやすね、足に負担をかけてしまうのです。

膝関節の安定化が固い、太いふくらはぎの改善のカギ

弛緩してしまっている靭帯は、医学的には元に戻すことは困難です。

最近の研究では、股関節や足部などを効かせることで、膝関節をうまく制御していく方向に持っていくことが膝関節の安定化をもたらすと言われています。

大腿四頭筋を鍛えて、膝を固定し、安定化することは一時期推奨されていました。

現在では、ちょっと微妙なところです。

安定性というのはコンプレッションフォースによってもたらされています。

コンプレッションで安定させないとい けないものを、大腿四頭筋で膝を固定しようとすると、何が起きるかというとコン プレッションフォースにプラス、シェアフォース(剪断力)が入ってしまいます。

力を入れれば入れるほど、脛骨が前方に突出してしまう可能性が高いのです。

例で言うと、スクワット  です。

股関節をまったく効かせ ないで、大腿四頭筋だけでこういうスクワットをしようとすると、理論的には恐らく70°までしか膝の制御ができません。

膝を70°を超えて屈曲 しようとするとシェアフォースは大きくな りますから、これ以上曲げようとするとお そらく崩れてしまうと思われます。

股関節や足首をうまく効かせていくことが 大事になります。

また、股関節が使えないスクワットは、シェ アフォースのほかに、膝蓋骨を大腿骨に押しつける力も増やします。

全部の角度の膝のモーメントを伸展筋力を大腿四頭筋だけで賄おうとすると、膝蓋骨と大腿骨の関節面にストレスがかかり、脛骨粗面周辺に損傷が生じる可能性が高くなります。

ですから 膝の固定を大腿四頭筋だけでやるのではなく、股関節のモーメントを使い、股関節の伸展筋力で上から大腿骨で脛骨をグッと押しこみ、股関節の伸展筋力で膝を固定するのが理想形です。

まとめ

少々専門的でわかりずらかったかもしれませんが、いかがだったでしょうか?

固い、太いふくらはぎの改善のカギは、膝関節の安定化、股関節をうまく使うことです。

 

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川崎浩司

「ながさき整骨院」代表  川崎浩司

厚生労働大臣免許 柔道整復師

2012年開業 看板も出さず宣伝広告を一切行わない、口コミ中心のスタイルで運営中。

人見知りで人前で喋ったり、目立つことが苦手なのに、うっかり(株)医療情報研究所から2018年に全国の徒手療法家向けのDVDを出版

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