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頭蓋骨の歪みとは?
背骨や骨盤のねじれや歪みというのは、よく聞く話ですよね。
一度くらいは、「私も背骨や骨盤がゆがんでいるのかしら???」
と気になったことがある方もいらっしゃると思います。
さらに実際に、背骨や骨盤の歪みに対しての施術を受けたことがある方もいるかと思います。
さらに、施術中によく聞かれる質問があります。
「頭蓋骨や顔って歪むんですか?」
「顔って小さくなりますか?」
という質問です。
顔は小さくなりません
以上です。
身も蓋もない言い方ですが、顔は小さくなりません。
施術後は、むくみが取れて、ほっそりと見える方もいるかもしれません。
でも、それって顔自体の骨格が小さくなったというのとは違う気がしますけどね。
で、本題の頭蓋骨の歪みです。
頭蓋骨は歪みます。
「えっ?」
と思われた方もいるかもしれません。
頭蓋骨のような硬い骨が歪んだり、捻れるのは、あまり一般的では無いかもしれません。
実際には頭蓋骨も歪みます。
この上の写真を見ると、体全体が左側に寄ってゆがんでいるように見えると思います。
頭蓋骨を基準に見れば、身体が歪んでいます。
身体を基準に見ると、頭蓋骨が歪んでいます。
頭蓋骨が歪んでいるかどうかは、どうやってみればいいのでしょうか?
頭蓋骨の歪みの指標
いくつかのわかりやすい指標があります。
- こめかみの位置
- 耳の位置
こめかみの位置や左右の目の高さや位置を鏡の前でよく見てみてください。
本来でしたら、こめかみの骨の位置や目の高さは一直線に揃うはずなのです。
一直線上にない方がほとんどだと思います。
頭蓋骨が歪んでいるというわけです。
また、左右の耳の位置というのも指標になります。
耳の穴に指を入れて鏡の前でチェックしてみてください。
これもやはり、頭蓋骨が歪んでいる方は、一直線上には無いと思います。
蝶形骨と側頭骨
蝶形骨
こめかみの骨は、蝶形骨と呼ばれる骨です。
蝶が羽を広げたような形をしています。
蝶形骨は、頭蓋骨の中でも一番多くの骨と接している骨です。
たくさんの骨と接していますから、様々な骨の影響を受けます。
蝶形骨が歪み具合は、頭蓋骨自体が歪んでいると考えることもできます。
また、蝶形骨にはトルコ鞍という、脳の下垂体がはまり込む場所があります。
下垂体は、大半のホルモンのコントロールに関わる場所でもあります。
蝶形骨がねじれるということは、下垂体も何らかの影響を受け、ホルモンの分泌にも影響が出ることも考えられます。
側頭骨
耳の穴があるのは側頭骨と呼ばれる骨です。
側頭骨には顎関節があります。
側頭骨も、蝶形骨ほどではありませんが、たくさんの骨と面しています。
側頭骨が歪み具合は、頭蓋骨全体の歪みとみることができます。
側頭骨は、顎関節や耳がある骨です。
顎関節や耳に関する疾患などに影響を与えることがあります。
なぜ、頭蓋骨や顔がねじれるのか?
結論から言いますと、いろいろ原因がありすぎて、一言では言えません(笑)
というと、身も蓋もありません。
わかりやすい例に絞ってお話しします。
多くの方は、右下を向いて仕事をしていたり、作業をしていることがほとんどだと思います。
あまりに一日中、右下を向く体勢を取っていますと、頭蓋骨や顔が歪んだり、捻れてくるのです。
脳からすると、ずっと右下を向いているわけですから、ずっとそのままにしておいた方が都合がいいと判断してしまうのでしょうね。
蝶形骨や目の高さは水平を保っていたい
目の高さが左右違ったまま歩いたり、立っていると違和感がありますよね。
目の高さや蝶形骨は水平を保っていたいのです。
そこで、体全体や骨盤、背骨で水平を合わせようとするでしょう。
結果として頭蓋骨が歪むと、身体がねじれたり、歪んでくるのです。
調子が悪い方の頭蓋骨は横に膨らんでいます。
- 肩こり
- 腰痛
- ひざ痛
- 背中の痛み
- 首痛
- 腱鞘炎
- 寝ても疲れが取れない
- 常に息苦しい
- 慢性疲労
- ヘルニア
- 精神的なストレス
- 胃腸の不調など
挙げていくとキリがありませんが、身体が不調な方をチェックしていると、頭蓋骨が横に膨らんでいて、頭蓋骨自体の可動性がなくなっているのです。
頭蓋骨と呼吸
なぜ、頭蓋骨の動きがなくなったり、横に膨らむのでしょうか?
頭蓋骨は膨らんだり縮んだりしています。
一次呼吸と言って、息を吸うと横に膨らみ、息を吐くと縦に膨らみます。
一分間に15回程度動いていると言われています。
施術して調子が良くなると、頭蓋骨と肋骨も締まり、頭が小さくなった印象を受けると思います。
身体は水の入った風船
「人体は水の入った色々な大きさの風船袋の集合体」ということです。
外側の大きな袋に圧力をかけると、当然変形しますよね。
中のヘチマ状につながった全ての袋が変形します。
頭蓋骨が横に膨らむと?
単純に頭が膨らむと、神経の入っている菅も膨らみ、脳脊髄液でいっぱいになります。
すると脳だけでなく、脊髄や神経も圧がかかり、働きが悪くなります。
また、脳圧がかかり血液を脳に送りづらくなり、心臓にも負担がかかります。
また、頭蓋骨が横に膨らむということは、全身を包んでいる膜自体も膨れます。
すると胸郭内の内圧が下がり、息が吸い込まれ、胸郭は空気で満たされます。
これは肋間筋が収縮して肋骨が上に上がり、横隔膜は下がります。
つまり、息を吸ったままの状態になるのです。
長期化すると常に呼吸が浅く、一日中疲れている状態。
心臓にも負担がかかり、心臓も疲れます。
横隔膜が下がると胃を圧迫します。
胃が圧迫されると、腸の負担も大きくなります。
食欲不振や過食、胃もたれ、便秘、下痢などの症状で悩まされることになります。
頭蓋骨が横に膨らむことの脳の圧迫的ストレスは精神にも影響を及ぼします。
精神の不安定、やる気が出ない、自分勝手、怒りっぽい、うつ症状、集中力がなくなる、など。
脳脊髄液自体が脳に溜まるので、脳自体もストレスがかかるのです。
様々な不調に悩まされている方は、ぜひ一度頭蓋骨の歪みをチェックしてみてくださいね。
頭蓋骨の歪みの指標は耳の位置、こめかみがわかりやすいと思います。
この記事が、あなたの不調の解決にお役に立てればと思います。