肩こりとは?
肩こりとは、なんなのでしょうか?
病名とも違うし、症状とも言いますか。
肩こりに該当する言葉は、日本にしかないと言われています。
昔は、アメリカ人など、欧米人は骨格の問題もあり、肩こりはないと言われていましたが、それも違うそうです。
現地の先生に聞いたら、最近は長時間のデスクワーカーの方が増え、めちゃくちゃ肩こり、背中が痛い、腰が痛いと言った症状を訴える方が多いそうです。
ただ、肩こりという言葉ではなく、痛いという言葉を使うことが多いそうでですが。
ちなみに、肩こりという言葉は、夏目漱石が作ったと言われています。
門という小説に、
「指で押してみると、首と肩の継ぎ目の少し背中へと寄った局部が石のように凝っていた。」
という一節があります。
それで、夏目漱石が肩こりという言葉を作ったと言われていました。
実際には違うと言われています。
江戸時代や、それ以前から肩がこる、肩が張るというニュアンスの言葉が普通に使われていたようです。
ちょっと余談ですが、包茎という病気は高須クリニックの高須院長が作ったそうです。
包茎なんて、本来は当たり前の話で、放っておいても良かったのを病気?扱いにして新しい市場を作ったらしいのです。
いわば、「包茎治療」という商品を作ったのです。
それで、イエスキリストも包茎だったの。
「包茎を治さない人は人間じゃない」くらいになって、
AV女優との対談になって、
「どういう男性が好きなの?」
「どういう人でもいいけど、包茎だけはいやです」
って答えて。
それからどんどんブームになって、1日300人くらい手術してましたね。
なんていう会話がきっかけだったそうです。
面白いですよね。
肩こりも、誰かが言い出したことにより、肩こりを意識するようになります。
それによって、肩こりビジネスが生まれたとしたら面白いですね。
もし、仮に肩こりビジネスを言い出したのが、夏目漱石だとしたら、、、
高須院長と違い、懐には1円も入らなかったと考えられますから、それはそれで悲しいですね(笑)
症状
首の後ろから、肩、背中にかけて痛みや張っている感じを訴えることが多いです。
頭痛や吐き気などもセットで起きる方もいます。
別名肩こり筋と言われる僧帽筋のラインの症状を訴える方が多いです。
僧帽筋
起始 上部繊維 後頭骨の上項線、外後頭隆起、項靭帯を介して頚椎の棘突起
中部繊維 T1〜6の棘突起、棘上筋、棘上靭帯
下部繊維 T7〜12の棘突起、棘上靭帯
停止 鎖骨外側1/3 肩峰 肩甲棘
作用としては、重いものを持つときに、肩甲骨が下に下がるのを防ぎ、衝撃を吸収する保護的な役割も果たします。
日常生活では、肘を浮かせた状態で、書字動作などで働く筋肉です。
PCを一日中叩いている方が大半でしょうから、僧帽筋を酷使しまくりというわけですね。
また、緊張を和らげるときにも作用すると言われ、別名肩こり筋と言われるのは、そういったわけです。
肩こりの原因
どこにでも書かれている、一般的な理由を挙げます。
姿勢の問題、身体の歪み、長時間のデスクワーク、精神的なストレス、冷えや冷房などによるストレス、運動不足などが一般的でしょうか。
ちょっと意外な原因をあげてみます。
食生活、睡眠不足、内臓疲労、目のトラブル、扁平足や浮き指、O脚、肋骨の歪み、手や指の使いすぎ・・・
は意外な原因に感じるかもしれませんね。
肩こりで注意すべきポイント
頚椎疾患、頭蓋内疾患、高血圧症、眼疾患、内臓疾患、血管や心臓の疾患、がん、などからも肩こりの症状を呈することがあります。
肩こりで、一度も病院で診察も受けず、自己判断でマッサージなどを頻繁に受けていても、肩こりが一向に改善せず、上記の疾患が見つかった・・・
ということもあります。
肩こりの予防と治療
肩こりの原因により、行うべき予防や治療は自ずと変わってきます。
仮に運動不足が原因で肩こりになっている方がいたとします。
いくら姿勢を気をつけたり、マッサージなどを受けても予防にもならなければ、治療にもならないのです。
姿勢が原因で肩こりが起きている場合でしたら、姿勢を気をつけることは予防にもなりますし、治療にもなります。
何をやっても肩こりが良くならない理由
多くの場合、肩こりの原因を追求せず、対処法ばかりやってしまっているのです。
上記でも書きましたが、それでは的外れな治療や予防になってしまいます。
あなたの肩こりの原因に合わせた予防や治療を行う必要があるのです。
自分で肩こりの原因を探すと落とし穴があります。
自分で肩こりの原因を探すと、自分が都合がいいように、みたいように原因を探してしまうのですね。
この記事を偉そうに書いている私だってそうです(笑)
人とは、他人によく見られたいというバイアスがかかります。
正しく観る目を狂わせてしまうのですね。
自分が都合がいいような肩こりの原因を探してしまうわけですね。
自分のことというのは、自分が一番わからないものです。
肩こりの原因はプロに見つけてもらうのが、一番の早道でしょう!